一手間の価値あります!フェイスマスクは美肌への近道

保湿ケア、ホワイトケア、エイジングケアなど、普段のスキンケアをサポートする「フェイスマスク」。エステティックサロンの施術においても、なくてはならない存在です。そこで、今回はフェイスマスクに着目。効果を最大限に引き出すためのポイントをご紹介します。

 

皮膚科の治療法にも用いられる「密封効果」

続くコロナ禍。「マスク」というワードは感染予防の代名詞のようになっていますが、今回取り上げるのはスキンケアカテゴリーのフェイスマスクです。パックともいいますが、マスクの最大の特徴は密封効果で浸透性を高められること。肌表面を覆うことで密封効果が働くので、水分の蒸散を防ぐとともに保湿成分や美容成分をしっかり送り込むことができます。

この密封という手法は、皮膚科の治療法においても用いられ、効果が認められています。「ODT(occlusive dressing technique)療法」と呼ばれ、患部に塗り薬を塗った後、ポリエチレンなどのラップフィルムで覆って密封します。塗り薬の吸収力を高めるために用いる方法です。

フェイスマスクの種類

一手間の価値あります!フェイスマスクは美肌への近道

このように治療法としても存在する「密封」。美容のフェイスマスクで最もポピュラーなのはシートタイプではないでしょうか?魅力はなんといっても貼るだけの手軽さです。シートマスクなら化粧水を染み込ませただけのシンプルなものでも、10分なら10分間、肌の上に留めながら浸透させることができます。その働きは、手で化粧水をつける以上と容易に想像できます。

他にマスクのタイプとして「洗い流す系」「ピールオフ系」「スリーピング系」があります。洗い流すタイプは、フェイスマスクの元祖ともいえるもの。塗って時間を置いて洗い流すので、手間はかかりますが実は、密封性においては “貼る”より“塗る”に軍配が上がります。ピールオフタイプは毛穴の汚れや古い角質を除去するのが主な目的。スリーピングタイプは夜のスキンケアの最後にクリームやジェル状のマスクを塗って寝ている間にケアするタイプです。

フェイスマスクの成分は化粧水や美容液と同じ

「美容液1本分をシートに染み込ませています!」と市販されているシートマスクのパッケージにシールが貼られていることがあります。つまり成分に関しては、化粧水や美容液と変わらないということ。一般的に、比較的安価なフェイスマスクはグリセリンなど水溶性の保湿成分の割合が多く、成分設計はほぼ保湿化粧水と同様です。やや高額なラインになると、保湿美容液やエイジング美容液などと同じように、水溶性成分と油溶性のエモリエント成分が凝縮されている場合がほとんどです。美白成分が入ったシミ対策のマスクは、美白化粧水や美白美容液と同じ役割です。違いは前述した通り「密封効果」というわけです。

正しく使うために、まずはやりがちな誤りを知る!

成分は化粧水や美容液と同じでも、密封による浸透力が俄然優位なフェイスマスク。にもかかわらず、手間がかかるイメージが拭えず、スキンケアの中でも特別なものと思っている方も少なくありません。実際は特別なものではありませんが、やり方によっては効果半減だったり、肌を傷めてしまったりすることも。以下のNG行動、心当たりはありませんか?

NG行動1 指定時間以上マスクを付ける

マスクは時間を置く方が肌により美容成分が浸透する。そう思いがちですが、説明書にある時間以上、マスクを貼った状態、もしくは塗った状態でいることはNG行為。どんなに効果のある美容成分でも、「長い時間塗り続けていればよりいい」というものではありません。記載の時間内で切り上げるのが鉄則です。放置は逆に乾燥を進めてしまいます。とくにシートマスクを乾くまでつけることは避けましょう。肌に全部吸収された気になりがちですが、水分はより乾燥しているところへ移動する性質があります。シートが乾く=肌からシート側へ水分が移動している状態なのです。

NG行動2 時間の守り過ぎ

NG行動1とは逆に「15分待ってから、洗い流してください」と記載があるからといって、15分をきっちり守ることが絶対に正解というわけでもありません。湿度が低い冬やエアコンの効いた空間で使用する場合は、むしろ使用時間を短くしてもよいくらいです。また、塗って2分後にかゆみや刺激など、なんらかの異変を感じた場合はすぐに使用を中止しましょう。自分に合ったものを使うことが、高い効果を得るための最善策です。どんなに高価なものでも「肌に合わない“かも”」と感じたら、潔く顔から剥がすなり、洗い流すなりします。スキンケアにおいて“かも”は大切にすべき感覚なのです。

NG行動3 お風呂に入りながら

入浴中のながらマスクは、毛穴が開くから美容成分が浸透するというのも理にかなっているようですが間違いです。入浴中は汗をかきやすい状態なので、マスクの美容成分も汗と一緒に流れてしまうことが考えられるからです。入浴中にマスクを楽しみたいという方は、入浴中でも使用可能であるように開発されている「インバスマスク」「バスタイム用マスク」を使うようにしたいですね。

NG行動4 ひんやり気持ち良く使いたいから冷蔵庫で保管

これは夏の暑い時期にやってしまいがちなことですが、シートマスクを冷蔵庫で冷やしてひんやりと使うことは毛穴を引き締める行為です。シートにたっぷり染み込ませた成分を肌に浸透させることが目的なのに、毛穴を引き締めてしまったら浸透に時間がかかってしまいます。「乗せただけ」で時間が過ぎてしまう可能性も。また、製品の説明書に記載がない限り、スキンケア製品は日の当たらない場所で常温保存しましょう。

NG行動5 フェイスマスクでお手入れを終了させる

配合されている美容成分によっては、フェイスマスクは美容液と同様の役割を担っているアイテムでもあります。美容液の後は乳液やクリームを使うように、フェイスマスクの後も浸透した美容成分が逃げないように油分で保護する必要があります。フェイスマスクだけで済ませてしまうと、逆に乾燥を招いてしまう可能性が大です。

NG行動6 毎日の連続使用

使って肌の調子がいいと、毎日使いたくなるのが心理です。ただし、自己判断は禁物です。低刺激で水分補給や角層をうるおして肌を柔軟にすることが目的のフェイスパックで、毎日使用可能である旨、説明書に明記されているものを除き、美容成分が凝縮されたフェイスマスクを毎日使い続けるのは吹き出物が出来てしまうなど、肌への負担になることもあります。「週に2回」「数日に1回」など製品のパッケージや説明書に書かれている頻度やサイクルを守るようにしましょう。

「なんとなく使い」は卒業!正しい使い方で即効性を享受

「いかに正しく使うかが大切」といわれるスキンケア。フェイスマスクにも正しい使い方があります。それを守れば、密封効果と相まって美容成分の持つポテンシャルを最大限に引き出すことができます。

効果的なタイミングはお風呂上り!

フェイスマスクの製品説明書に記載されている使用方法をよく読むことは大前提ですが、基本的にマスクは、メイクや肌の汚れを落とした後に使います。余分な皮脂や汚れは浸透の妨げになるからです。その点でもお風呂上がりはベストタイミング。入浴で体温が上がっていますし、毛穴も開いているからです。

フェイスマスクの前に化粧水

洗顔後は化粧水でいつも通りに保湿しましょう。化粧品メーカーによって異なりますが、フェイスマスクは洗顔後の化粧水の後に使うのが一般的です。化粧水には美容液を浸透させる働きがあるからです。洗顔と化粧水によってフェイスマスクが持つ本来の効果を高めることができます

フェイスマスクはタイプによってつけ方に工夫を!

化粧水をつけたらシートマスクは顔に合わせながら密着させましょう。目元がくり抜かれている場合は、目元用美容液や目元用クリームを先に塗っておくのもおすすめ。乾燥対策になります。塗るタイプのマスクは使用量がコントロールでき、気になる部分を重点的にケアできる特徴があります。なかでもクリームマスクは水分だけでなく油分も同時に補給できるのが魅力。ただし洗い残しや拭き残しがないように丁寧なオフが求められます。

こんな肌状態のときはストップ、フェイスマスク!

1. バリア機能が低下しているとき

肌が荒れていたり、極端に乾燥していたり、肌のコンディションが非常に悪いときは、バリア機能が低下しているため、これまで問題なく使えていたスキンケア製品に刺激を感じることがあります。また、特に女性はホルモンバランスの乱れによっても肌が敏感な状態になり、いつものお手入れも刺激になってしまうこともあります。普段から使用しているフェイスマスクに違和感があるときは、 まずは一旦フェイスマスクをお休みし、様子を見るようにしましょう。

それほどひどくはないけれど、肌のコンディションはイマイチというときでも、使いやすい成分の代表はセラミドです。また、コラーゲンやヒアルロン酸も分子量が大きく刺激が少ない成分になります。いずれも肌を構成している成分です。肌にやさしい保湿成分が採用されているフェイスマスクを準備しておくのも一考です。

2. ニキビがある場合

肌が乾燥する大人のニキビケアは、保湿を高めることが大切です。保湿力重視のフェイスマスクは心強い存在ですが、ニキビが増えてしまっている段階では使用は控えめに。ニキビの原因となるアクネ菌は酸素が少ない=密封状態を好むからです。

エステティックサロンのマスクに「クリーム」が多いワケ

なぜ、エステティックサロンの施術にクリームマスクが多く使われているのでしょうか?クリームマスクは肌を一時的にしっかり密閉するので、水分の蒸散を防ぎ、美容成分をしっかり送り込むことができるからです。そのため、保湿効果はもちろん、乾燥によってたるんだ毛穴の引き締めにもなります。

ビーグレンのお客様専用サロン(salon by b.glen)の施術プログラムでも採用されているのが「ディープハイドレーションマスク」。主成分は4種類の新型ヒアルロン酸です。「保護型」「吸着型」「修復型」「超保湿型」の4つのヒアルロン酸がタッグを組んでパーフェクトなうるおい肌へ導く、サロン仕様のクリームマスクになります。3月とはいえ、寒さと空気の乾燥はまだまだ続きます。肌の乾燥や冷えによるくすみにも、クリームマスクはとっておきのレスキューアイテム。ディープハイドレーションマスクはビーグレンのリワードプログラムでお求めいただけます。

美容効果をプラスするフェイスマスク

いつものスキンケアにさらなる美容効果をプラスできるフェイスマスク。今回は特に保湿を目的とするフェイスマスクについてお伝えしました。使い方次第で、保湿効果が半減するどころか乾燥を助長させてしまう場合もあるため、ついやってしまいがちなNG行為をもう一度確認して、より効果的にフェイスマスクを活用しましょう。「マスク」による感染予防対策はまだまだ続きますが、「フェイスマスク」での乾燥対策も忘れずに続けてくださいね。

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