ココを見れば年齢がわかる⁈ネックケアで若見え!

ボディラインを隠してくれる服で安心していた季節が過ぎると、肌を露出する服を着る季節がやってきます。そこで気になってくるのが、フェイス以上に年齢を感じさせてしまうボディパーツである“首まわり”。年齢が出やすいとわかりつつも、お手入れを後回しにしてしまう方も多いのではないでしょうか?今回は盲点になりがちな「首の後ろのしわ」にも着目してネックケアの大切さに迫ります。

 

首はデリケート。皮膚の薄さはまぶたほど

頭と体をつなぐ「首」。「首が飛ばされる」「そこがネックになる」といった言い回しがあるのも、人間にとって首が重要な体の一部だからです。

首には生命維持に重要な器官が集まっています。気管、食道はもちろん、筋肉と神経が複雑に入り込み、皮膚のすぐ下には頸動脈が走っています。神経が集まる脊髄も通っています。ところが骨(頸椎)はおもいのほか華奢で、筋肉も繊細。皮膚の薄さは顔の1/2〜2/3程度。まぶたと同じくらいです。「首の皮一枚」という言葉もあながち誇張ではないわけですが、その状態で頭を支えています。

体重50kgなら5kg。60kgなら6kg。頭の重さは体重のおよそ1割です。ダンベルの重さで想像してみてください。かかる負荷は相当なものですが、重い頭を乗せながら「回す」「上下を向く」「左右を向く」「傾ける」などして動いているのが首というわけです。

うるおっているように感じるのは汗腺が多いから

まぶたほどの厚みしかない首の皮膚。それだけ乾燥しやすいということですが、顔ほど乾燥を感じにくい部位でもあります。なぜなら汗腺の数が比較的多いからです。首は汗をかきやすいことからもわかると思います。しかし汗とうるおいは別のもの。逆に気付かないうちに肌内部の乾燥が進んでいる可能性は大いにあります。汗は肌の表面の水分を奪ってしまうからです。

エイジングのサインは3つ

首にこれらのエイジングサインが現れていたら、年齢を物語ってしまうかもしれません。要注意の3大サインをチェックしてみましょう。

「横ジワ」:キメとキメがつながってできる

「首は年齢を隠せない」といわれますが、まず現れるのは「横ジワ」です。猫背や枕の高さが合っていないなど、首にしわが寄りやすい姿勢や体勢が原因なので、若くてもできることはあります。特にスマホやパソコンを使用する時間が長い現代はうつむいている時間が長いので、若くても横ジワのある人が目立ちます。それでも若いときのしわはまだ浅め。くっきりと線が目立ってくるのは、コラーゲンやエラスチンが減り、皮膚のハリや弾力に変化が起こり始める40代以降です。

ちなみに、手を握って手首を曲げてみてください。手首側の筋肉が収縮して、強く緊張します。首が前に出た状態が、手首側の筋肉=胸鎖乳突筋を収縮させて、首にどれだけ負荷がかかるかわかると思います。

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「縦ジワ」:広頸筋の縮みがもたらす

「縦ジワ」は皮がくしゅくしゅっと寄った状態を指します。原因はたるんだ皮膚とあごの下から胸までつながっている広頸筋の縮み。最初はちりめんじわ状態ですが、放っておくとレベルが悪化していきます。試しに「イーッ」と言ってみてください。縦筋が浮かび上がりますよね。広頚筋はこの縦筋のすぐ下にあって、首の前面を広く覆っています。とても薄い筋肉です。年齢を感じさせるしわは、横ジワよりむしろ縦ジワです。

「たるみ」:首の皮膚はたるみやすい

まぶたに例えられるほど薄い首の皮膚。そのうえ首は可動域が大きいため、伸びやすくたるみやすいのは想像がつくと思います。にもかかわらずでも、汗腺の多い首は乾燥を感じにくいため保湿意識が低くなりがち。結果、顔と首との「年齢の乖離」が起こります。顔の肌は若々しいのに、首はシワシワでたるみのある人は少なくありません。

実は盲点!首の後ろ側も老けている

ココを見れば年齢がわかる⁈ネックケアで若見え!

鏡を見たときに映るのは首の前面。否が応でも前面のしわやたるみは目に入ってきますが、後ろ側はどうでしょうか。自分が見えていないだけで、「年齢を隠せていない」かもしれません。後ろとてシワもできるし、たるんで「段」もできます。ひどくなると筋肉が硬直し、脂肪や老廃物を溜め込みやすい状態にもなります。首の後ろが盛り上がって背中の丸さがさらに強調されてしまうこともあります。

最大原因はあごを突き出す癖(前のめり姿勢)の積み重ねです。高い枕は首にしわをつくるからと、低い枕を使っている人がいますが、低ければよいというものでもありません。あごを突き出して寝ている状態だからです。

前のめりの姿勢は精神にも影響する!?

あごの突き出しは、肩が前方に丸まった姿勢を作り出します。「カメ首」などとも言われますが、姿勢の悪さは血流の悪化を招くので、体が冷えむくみやすくもなります。また、前のめり姿勢は自律神経にも作用します。前のめりの縮こまった姿勢は防御姿勢のため、交感神経が優位にはたらきがち。常に緊張状態に置かれることになり、イライラしたり、眠りの質を下げたりする原因になることもあります。

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【カメ首セルフチェック!】

壁に背を向けて立ってみてくだい。体に力は入れずに自然な姿勢で。「後頭部」「肩甲骨」「お尻」「かかと」の4点が無理なく壁につくのが正しい姿勢です。

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また、壁を使わずに力を抜いた状態で立ってみましょう。手のひらが後ろを向いていたら、かなりひどい前肩状態です。背中で手が組めない場合は、肩甲骨が開いて固まってしまっている証拠。首の後ろが冷たい人は、極度の血行不良を起こしている可能性ありです。

前肩矯正:カメ首解消に効く3大ポイント

美首キープに必要なのは物理的に首や肩を動かす「前肩矯正」とスキンケアを主に行う「美容的ケア」です。まずは「前肩矯正」として、いつでもどこでも気がついたときに行いたいカメ首の解消に効果的な3つのポイントを紹介します。

ポイント1 意識づけ

頭も肩も体の前にあってはいけません。常に姿勢を正すことを意識しましょう。肩を後ろに引き、頭を体の真上に戻します。刻まれてしまったシワへのアプローチは難しいものの、美姿勢は予防の基本。「スマホを見るときは高い位置で」「デスクワークの時は前かがみにならないように」「頬杖をつかない」など心がけましょう。

ポイント2 コリほぐし

筋肉をほぐすことは、筋肉の縮みによるしわの予防になります。代謝も上がりやすくなりますよ。深い呼吸とともに、首から肩にかけての伸びを感じながら行いましょう。

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① 首を前後左右に倒して、ざっくりストレッチ。
② 右手を頭の上から左側の耳に触れ、息を吐きながら手の重みを使って右側にゆっくりと頭を倒して10秒。反対側も同じように10秒。
③ 背筋を伸ばして頭の後ろで両手を組み、息を吐きながら手の重みで頭を下げ、あごを胸に近づけるようにして10秒。
④息を吸いながらゆっくりあご上げ、息を吐きながら首を後ろへ倒して10秒。
⑤首の後ろ両手の指を使って、首の後ろの筋肉をほぐします。下から上へ、心地よいと感じる程度の圧で筋肉の緊張をゆるめていきましょう。

ポイント3 押すだけ、口を横に広げるだけの簡単首トレ

頭を起こし、良い姿勢で行います。呼吸は止めずに。押すだけで、(1)(2)は後頭部から背骨をつなぐ「頸板状筋」と首の後ろから肩、背中まで広がる「僧帽筋」、(3)は首の側面で重い頭を支えている「胸鎖乳突筋」の筋トレになります。(4)は横ジワ、縦ジワに影響する「広頸筋」に効きます。四方向の筋トレで血流も改善。 気分もだいぶすっきりするはずです!

ココを見れば年齢がわかる⁈ネックケアで若見え!

① 両手を組んで首の後ろにあて、頭を軽く後ろに倒して10秒間ストップ。呼吸は自然呼吸で。
② 今度は組んだ手を額にあてて、あごを引きながら額を手に押し付けるように10秒間プッシュ。
③ 右手を右ほほにあて、ほほを右手に押し付けて10秒間キープ。左側も同様に10秒。
正面を向いて背筋を伸ばしあごを上げます。首に縦のスジが出るように力を入れて口を横に広げ「ひっ、ひっ、ひー」と声を出して10秒キープ。これを5セット。
「いー」より「ひー」のほうが力がしっかり入ります。

美容的ケア:スキンケアで首のしわ&たるみ対策3大ポイント

ココを見れば年齢がわかる⁈ネックケアで若見え!

美首キープに必要なのは「前肩矯正」と「美容的ケア」。まずは「前肩矯正」に続いて、スキンケアで首のしわ&たるみを対策する3つのポイントについて紹介します。

ポイント1 洗うときにこすらない

首はボディではなく顔の一部です。しかもまぶたほど薄い皮膚。ゴシゴシ洗いはご法度。やさしくなでるように洗いましょう。とくに首の後ろ。背中を洗うようにボディタオルでこすっていませんか。

ポイント2 保湿

乾燥は皮膚をしぼませチリメンジワをつくり、本格的なシワへと成長させてしまいます。紫外線によるダメージから乾燥していることも大いに考えられますので、首にも保湿が必要です。顔のケアの延長で普段の化粧水やクリームを使っても問題ありません。レチノールやビタミンC誘導体などコラーゲンの生成に有効な成分が配合されていれば、ハリ・弾力の維持に効果的です。塗り込むときはやさしくのばします。

むくみが気になるときはリンパマッサージを行います。肌への刺激を和らげるためにマッサージ美容液やクリーム、オイルを使用してください。 むくみも首にとっては負荷になります。 しっかり流してあげるようにしたいですね。

ココを見れば年齢がわかる⁈ネックケアで若見え!

耳下腺から首の側面に沿って鎖骨まで手のひら全体を使って上から下に向かってさするようにします。老廃物を流すのに力は入りません。やさしく指をすべらせましょう。

動画でわかりやすくご紹介!ネックケアはこちも参考に。
【動画美容講習⑧】サロン発!「美首ケア」しわ・たるみ対策

ポイント3 通年360度方向でUVケア

首は顔と比較すると紫外線が当たりにくい部位ですが、紫外線対策を怠ると顔と「皮膚の差」が出てきてしまいます。特にショートカットの人や髪を束ねている人は思いの外紫外線のダメージを受けていて、そのまま色素沈着してくすんでいってしまいます。日焼け止めクリームは首の後ろも含めて全方位で塗るのが正解です。重たい頭を支えてもらうためにも、紫外線A波対策も万全に。A波は真皮に届いてコラーゲンを壊す紫外線です。

さらに枕の見直しをプラス

一日の1/3〜1/4を費やす睡眠時間、枕の高さが合っていることはとても大切です。高過ぎる枕はあごが下がり、皮膚がよれてしわができやすくなります。では枕を使わずに寝る方が良いのか?実はそれもおすすめできません。枕なしで横になると、頭を無理に後ろに反らせたような状態になり首や体に負担をかけるからです。立っているときの姿勢と同じように、自然に首を伸ばした状態をキープできるのが理想の枕です。適切な高さの枕を選ぶのはなかなか容易ではありませんが、店頭で実際に試してみるのも一つの手といえそうです。

首の美しさはコリや痛み、体の不調知らず

「なぜ、首にもっと意識を向けるべきなのか」十分に理解できたことでしょう。ネックケアを怠ることは、容赦無くしわやたるみを招きます。見た目年齢を一気に上げてしまうばかりか、生活の質を著しく落としてしまう首や肩のコリ、痛み、頭痛を招きます。これらは、体全体に影響を及ぼし深刻な体調不良を引き起こしてしまうのです。まずは、意識することが第一歩です。首は顔の一部としてスキンケアの一環に、少しだけ時間を割いて、ネックケアを取り入れてみましょう。そして「首の皮膚はまぶたと同じ」とインプットして、アイケア同様にやさしくお手入れしてあげてくださいね。

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