正しく保湿できていますか?肌タイプにあった保湿製品の選び方

「たっぷり保湿しても乾燥を感じる」「クリームを控えているのに、あぶらとり紙が手放せない」「Tゾーンはベタつくのに口の周りはカサカサ」など、身に覚えはありませんか? これらは肌タイプに合った保湿ができていないと起こり得る状態です。保湿について知識を深めながら、肌タイプに合った保湿製品を選び方についてお知らせします。ぴったりの保湿製品を味方に乾燥シーズンまっただ中の冬を乗り切りましょう。

 

保湿力が低下するメカニズム

正しく保湿できていますか?肌タイプにあった保湿製品の選び方

「保湿=うるおい補給」、もちろん間違いではありませんが、それだけでは不十分。読んで字のごとく、補給したうるおいを保てるようにするのが真の保湿、「正しい保湿」です。そして、そのうるおいを保つために必要なのが、すこやかな「バリア機能」です。バリア機能とは、外の刺激から肌を守りながら、わずか0.02mmの角層に蓄えられたうるおいが蒸散しないように働く機能のこと。正しく働いてもらうには、もともと角層内に存在して水分を保持している3つの因子「NMF(天然保湿因子)」と「細胞間脂質」と「皮脂」が十分に足りていなけれならず、それぞれ役割が異なるためどれも欠かすことができません。

3つとも、もともと自らつくり出すことができる保湿成分ですが、なかなか理想通りにいかないのが現実。細胞間脂質の半分を占めるセラミドは、50代には20代の半分くらいまで減ってしまうといわれています。あんなにたくさん出ていた皮脂も、いつの間にか減少します。当然肌の水分保持能力はダウン。そして能力の低下に、追い打ちをかけるのが容赦無く角層からうるおいを奪っていく冬の乾いた外気や、エアコンによる空気の乾燥です。つまり、3つの因子に近い働きをする成分を補って、角層をすこやかに保ち、肌のバリア機能を働かせること。それが保湿というわけです。

「NMF(天然保湿因子)」と「細胞間脂質」と「皮脂」の役割

正しく保湿できていますか?肌タイプにあった保湿製品の選び方

ここで、3つの因子の役割についても、整理しておきましょう。

NMF(天然保湿因子)

角層は角質細胞間同士が積み重なってできています。そして角層の水分は主に角質細胞内にあるNMF(天然保湿因子)によって構成されていて、水分を保持する役割を果たしています。成分は約半分がアミノ酸です。アミノ酸は天然保湿因子を補強する成分だということが分かりますね。

細胞間脂質

角質細胞の隙間を埋めている脂質です。角層の中の水分を留める役割があり、NMFを安定させるためにも必要です。主な成分はセラミドやコレステロール、遊離脂肪酸です。この細胞間脂質が減少すると水分が蒸散しやすくなり、外からの異物の侵入もしやすくなってしまいます。

皮脂

皮脂腺からの分泌物です。汗と混ざって肌の表面の膜となり、水分の蒸散を防ぎます。

肌が必要とする保湿成分を与えてこその効果

正しく保湿できていますか?肌タイプにあった保湿製品の選び方

例えば、肌が乾くからとセラミドをたくさん補給したとします。でも、肌が欲っしているのは細胞間脂質のセラミドよりも、NMFのアミノ酸という場合も考えられます。皮脂が足りないのがわかるからとクリームをたっぷり塗っても、角層の水分が増えるわけではありません。インナードライ肌なのに、オイリー肌と思って、洗浄力の強い洗顔料を使ったり、あぶらとり紙で皮脂を取り除いたりすると、どうなるでしょう?インナードライは、肌の表面は皮脂が浮いているのに、実は角層の内部は乾燥している「隠れ乾燥肌」のこと。つまり、また、肌の乾燥は水分を保つ力のない未熟な角質細胞をつくることになり、未熟な角質細胞は、保湿機能・バリア機能が十分ではないので、肌の乾燥をますます進めてしまうことになります。このように、肌が必要としている保湿ができていないゆえに、どんなにしっかり保湿しても効果を実感できないケースは大いにあるのです。

大きく2つのタイプがある保湿製品

正しく保湿できていますか?肌タイプにあった保湿製品の選び方

自分の肌のコンディションにあった保湿をするために知っておきたいこと。それは保湿製品には、水溶性成分でうるおいを補う「ウォーターベース」と、油溶性成分で水分の蒸発を防ぐ「オイルベース」の2タイプがあるということです。

「水」や「液」という文字からも化粧水や美容液がウォーターベースで、乳液やクリームが「オイルベース」なのはいうまでもありませんが、ウォーターベースでありながら、オイル成分を溶け込ませて水分の蒸散を防ぐ役割も兼ねるものに「ジェル」と「ゲル」があります。ジェルとゲルは剤形の定義としては同じもので、ともにゼリー状をしていています。違いは水分量。化粧品会社の製品にもよりますが、一般的にゲルよりジェルの方が水分量が多めの傾向があります。両者を比べて見ると、ジェルの方がよりサラリとした感触です。テクスチャーが好きという理由でジェルを好む方もいますが、使い心地だけで選んでしまうと、肝心な効果を実感できないことも。水分量が多くなればなるほど水分の蒸散を防ぐ力は小さくなるからです。ちなみに、もともと肌にあって弾力を生むヒアルロン酸や肌の土台となるコラーゲンなども「ゲル=天然のゲル」なのです。

肌タイプ別 保湿化粧品の選び方

正しく保湿できていますか?肌タイプにあった保湿製品の選び方

保湿化粧品を選ぶ上で、配合されている保湿成分の知識はあるにこしたことはありませんが、一般的には肌へのなじみを良くし、水分が保持できるよう保湿成分を組み合わせて開発されています。役割の異なる保湿剤を組み合わせることで、保湿効果が高まるからです。

なかでも水分の蒸散をどう防ぐかは保湿の要。ジェル? それともゲル? それともクリーム? 肌タイプに合ったものを選んで、安定したしっとり肌を目指しましょう。以下、参考までにご紹介しますが、肌の状態は人それぞれです。「私の肌はオイリー肌」と思っていても実際にはオイリー肌でない場合もあります。肌タイプに合った保湿化粧品を選ぶためにも、サンプルやトライアルセットなどで自分の肌に合うか試してみたり、スキンケアコンサルタントなど、スキンケアの専門家に相談したりすることを強くおすすめします。

【肌タイプ別 保湿化粧品の選び方】
オイリー肌・・・軽いテクスチャーのジェルやゲル状の保湿剤。
インナードライ肌・・・ジェルよりゲル。
ドライ肌・・・水分も油分も補給が必要。ゲルとクリーム。
混合肌・・・全体にゲル。乾燥が気になる部分にのみゲルまたはクリームを重ねる。

 

乾燥を防ぐ保湿ケアのポイント

正しく保湿できていますか?肌タイプにあった保湿製品の選び方

保湿剤にきちんと役割を果たしてもらうためには、肌に合ったスキンケア化粧品を選ぶのはもちろんのこと、正しく使うこともとても大切です。ポイントを整理してみましたので、毎日のスキンケアに役立ててください。

1. 保湿の第一歩は優しい洗顔

誤った洗顔は肌に必要な保湿成分を失うことにもつながります。洗浄力の強いクレンジング剤や洗顔料で洗ったり、熱いお湯ですすいだり、洗顔の回数が多かったりしてはいませんか?その度に、水分保持に必要なNMF、細胞間脂質、皮脂を失っていることを忘れずに。メイクオフや洗顔のたびにゴシゴシこする、スクラブ剤やピーリングのやり過ぎなどの行為が角層を傷つけて水分が逃げやすい状態をつくってしまいます。洗顔後、肌につっぱりを感じるようであれば、使用アイテムや洗顔方法の見直しをしてみましょう。

2. 洗顔後すぐ保湿

どんなに優しく洗っても、NMFや細胞間脂質の流出をゼロに抑えることはできません。すすぎによってぬるま湯を浴びているので、しっとりはしていますが、皮脂も取り去られた洗顔後の肌は洗顔前の肌よりも乾燥しやすい状態です。1分でも後回しは厳禁、すぐに保湿するようにしてください。

3. 化粧水は保湿の基本

化粧水で水分を補給すると、もれなく角層も柔らかくなります。この柔軟化も大切な保湿作用で、吸湿性が高まるので浸透性の向上にもつながります。配合された成分や後に使う成分の浸透力を高めるためにも、化粧水は丁寧につけましょう。

4. 化粧水だけでは不充分

正しく保湿できていますか?肌タイプにあった保湿製品の選び方

化粧水の中には、とてもしっとりとした濃密な保湿を叶えるものがあります。肌の水分量を増やすことはできますが、皮脂分泌が盛んな時は過ぎてしまった大人の肌には、水分が蒸散しないための油分も必要です。(肌タイプ別 保湿化粧品の選び方を参考に) 化粧水→美容液→ゲルやクリームと、お手入れのステップを進めることは、役割の異なる保湿剤を重ね、保湿力を高めること。バリア機能の強化にもつながります。

5. 適量を守りながら微調整。ケチってはソンをする!

説明書に書かれている適量は、効果実感を得るには「これくらいが必要である」ということを示したものです。もちろん、その日その時の自分の肌に合わせて微調整をすることもあると思います。ただし、やってはいけないことが一つあります。「できるだけ、化粧品をもたせたい」とほんの僅かな量だけしか使用しないこと。これではせっかく優秀な化粧品を使用していても、その効果を得ることができません。結局、ソンをしてしまうことになるのです。

肌タイプを判定するサービスやスキンケア相談などを賢く利用!

肌は保湿が十分でなく乾燥が進むと、角質細胞同士に隙間ができてバリア機能が不完全になり、そこから異物が侵入することで、かゆみや肌荒れなどのトラブルをも引き起こします。一方で、保湿は正しく行うことで比較的短期に結果が出やすいお手入れであることも事実です。毎日の積み重ねで、細胞間脂質がきちんと整列し、角質細胞同士がしっかりとつながり、NMFが水分をしっかり抱えた肌をつくることができるのです。そのためにもまずは、自分の肌タイプを知り、肌に合った保湿化粧品を選ぶことが大切です。自分自身の肌タイプを判定するサービスや肌の専門家を積極的に利用して、冬の乾燥に負けない肌へのお手入れを行っていきましょう。

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