Belish / Shutterstock.com

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NY(ニューヨーク)、パリ、ミラノなど世界各国で行われた2022春夏コレクションから気になるビューティトレンドを予測。ランウェイでは、パンデミック後の自由と楽しさへの希望が、きらびやかなグリッター、鮮やかなカラー、心躍るデザインのヘアアクセサリー、アーティステックなヘアスタイル、逆にいつの時代でも愛されるクラシカルで洗練されたヘアスタイルという形で、息吹を吹き込んでいました。世界中のトレンドを牽引する媒体の一つ『ヴォーグ(Vogue)』の記事から最新7大ビューティトレンドをお届けします。

トレンドその1:大人のグリッター

NYでも多くのブランドが取り入れていた「グリッター」は、パリではさらに輪をかけて注目されていました。中でもイタリアのファッションブランド「ブルーマリン(Blumarine)」では、ヘアスタイリストのアンソニー・ターナー氏が、長いウェーブヘアにホログラムのような輝きを与えるグリッターを使用していました。ヘアだけでなくメイクもグリッターが多用されています。フランスのメゾン「ランバン(Lanvin)」では、バイオレットカラーのアイシャドウをまぶたに、目頭を中心にマリーゴールドのグリッターを配してカラーブロッキングをしていたアイメイクが見られました。

ランウェイでは華やかなカラーのグリッターが使われることが多いですが、抑えた色合いであれば、私たちのメイクにも取り入れることができます。手持ちのアイシャドウに新たなニュアンスを与えるグリッター使いなら、気軽に試すことができます。

トレンドその2:個性的なヘアアクセサリー

今シーズンは、個性的なヘアアクセサリーが数多く登場しました。今すぐにでも取り入れられる好例は、NYブランド「トリー バーチ(Tory Burch)」。大きめのメタリックやモノクロのバレッタをハーフアップでつけたスタイルです。すっきりとしたヘアはオフィスでも好印象を与えること間違いありません。

また、その美しさで目を引いたのは、イタリアブランドの「フェンディ(Fendi)」が提案したヘアスタイル。イラストレーターのアントニオ・ロペス氏にちなんで、フェンディの子孫であるデルフィナ・デレッツ氏がデザインしたムラノガラス製のヘアアクセサリーが、70年代風のウェーブやなめらかなシニヨンに留められていました。

「ちょっと大きめかな?」と思われるサイズでも色合いや素材を考慮すれば、日常使いもできそうです。ランウェイだけではなく、普段の装いを格上げするアクセサリーとして取り入れてみたいですね。

トレンドその3:アートフル・クラフト・ヘア

スペインが誇るインターナショナルブランド「ロエベ(Loewe)」のバックステージでは、ヘアレジェンドと称されるヘア&メイクアップアーティストのギド・パラウ氏が「ヘアはアクセサリー。ハンドバッグを特定の服に合わせるように、ヘアもファッションに応じて変えるべきでは?」と提案していました。ロエベだけでなく、「ハルパー(Halpern)」や「ドリス ヴァン ノッテン(Dries Van Noten)」など多くのエッジなメゾンのショーでも活躍するパラウ氏。ランウェイでの実験的な試みも大成功を納めていました。

今でこそ、日本でも大胆なヘアカラーは広く受け入れられましたが、まだためらってしまうという方も多いはず。まずは休日に、パラウ氏のチャレンジ精神にあやかって、ヘアカラースプレーなどで似合う色を探してみると新たな発見があるかもしれません。

トレンドその4:ネオンブライトアイズ

今回のコレクションでは、クラシカルなブラックアイメイクが数多く登場しました。その傾向に反して、ネオンカラーのアイメイクも目立っていました。特に注目されたのが、パリ・モード界の新星、デビューしたばかりのブランド「ヴァインサント(Weinsanto)」です。目の覚めるような鮮やかなホットピンクを使用したカラーリングは斬新でメイクにおける新しい色使いのヒントを与えてくれます。

アイシャドウにはちょっと派手かもと思われるような色でも、部分使いなら驚くほど馴染むこともあります。冒険心を忘れずに果敢に新しいメイクにもチャレンジを!

トレンドその5:艶やかな口元

2022春夏コレクションでは、2021年のトレンドであった「Y2Kファッション」がさらにパワーアップしています。「Y2Kファッション」とは「Year 2000 kilo」の省略で、2000年代初期のファッションスタイルやトレンドのこと。

今期のランウェイでも数多くの老舗メゾンで光沢のあるヌードや大胆なカラーのリップグロスを多用したメイクが見られました。国内でも東京、名古屋、大阪と店舗を構える「ジャンバティスタ ヴァリ(Giambattista Valli)」では、メイクアップアーティストのイサヤマ・フレンチ氏が、コーラルやダークベリーカラーのグロッシーなリップで濡れた質感を演出し話題になっていました。

このトレンドは、お手持ちのリップグロスや光沢のあるリップカラーをたっぷりとつけることで今すぐにでも取り入れられます。つややかな口元にすることで、くすみのない肌に見えるうれしい効果も期待できます。

トレンドその6:90年代のセンター分け

『ヴォーグ(Vogue)』によると、デジタル、SNS、そしてスマホネイティブである1990年後半から2012年頃に生まれた「Z世代」の影響と捉えているのが「センターパーツへのこだわり」です。このトレンドは今季も続いています。ビーグレンイッシュ世代には「定番」のように感じられるシンメトリーなセンター分けがつぎつぎにランウェイで披露されました。

「シャネル(Chanel)」「プラダ(Prada)」ではボブやロングのセンター分け。提案されているヘアスタイルは今すぐにでもヘアサロンに行ってカットしてもらいたい衝動に駆られます。日常的にためらいなく取り入れられるセンター分けは、あらゆる長さや髪色、髪質に対応できる万能で普遍的な魅力を持つヘアタイルといえそうです。

トレンドその7:3Dメイク

まるで絵画のように描いたり、立体的に飾り付けたりすることで、異次元の世界へと導く3Dメイク。NY発祥ブランド「ロダルテ(Rodarte)」では、メイクアップアーティストのジェームス・カリアルドス氏が、衣服に施されたビーズ細工と同様に、フリーハンドでモデルの目元周りを絵画的に描き、奇抜でイキイキとしたキャンバスのような効果を表現していました。日常生活で取り入れるには、ハードルが高いメイク法も、非日常的な機会なら存分に楽しめそうです。ちょうど、ハロウィンももうすぐ、参考にしてみてはいかがでしょう?

高度な技術力を要しそうな3Dメイクですが、そのエッセンスを普段のメイクに取り入れることは可能です。たとえば、同じくNYブランドの「ルアール(LUAR)」では、シャープなキャットアイにパールをあしらっていました。キャットアイのラインを控え目にすれば、オフィスでもママ友との食事会でもチャンレジできます。

また、イタリアの老舗「エトロ(Etro)」では、立体的なメタリックシルバーを目の下に配した3Dメイクが登場。ランウェイのように数多くをつけるのではなく、アクセントとしてフェイス用のメタリックやスパンコールステッカーなどは、挑戦してみる価値がありそうです。

大人はトレンドをアレンジして取り入れる!

FashionStock.com / Shutterstock.com

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「流行は巡る」といわれます。2022春夏ランウェイでもその言葉通りに、さまざまトレンドが舞い戻って来ました。2000年頃に愛されたトレンドが、2022年の風をまといながら、装いも新たに登場しています。

グリッター、ヘアアクセサリー、ネオンカラー、グロッシーリップ、センターパーツ、3Dメイクなど、どれもランウェイで見られるままに真似ることはためらわれても、ほんの少しのアレンジやそのエッセンスを取り入れることは十分にできます。僅かでも時代の空気を身にまとうと、洗練された印象を与えてくれます。いいえ、そのこと以上に、今という時代を自ら解釈しながら、ヘアやメイクもっと楽しむことができるようになると、キレイになることにより前向きに取り組めるようになるのです。これこそが、トレンドというものが存在する最も大きな意義なのかもしれません。

参照:

『Vogue』The 7 Biggest Beauty Trends From the Spring 2022 Runways https://www.vogue.com/article/spring-2022-beauty-hair-makeup-trends

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