日本人の心のふるさと「伊勢神宮」へ行こう!Vol.2外宮で衣食住の神様

はじめてのお伊勢さんを、二見浦海岸の「二見興玉神社」からスタートした伊勢神宮正式参拝の旅。「お伊勢参りは外宮から」という習わし通りに、次は「外宮」へ。二見浦駅から電車に揺られること15分ほどで伊勢駅に到着。伊勢神宮での正式参拝は外宮から「内宮」の順番ですから、さっそく参りましょう。

世界中から参拝者が集まる伊勢市の駅は意外と小さい⁉︎

こじんまりとした伊勢市駅。

こじんまりとした伊勢市駅。

伊勢神宮のある「伊勢市駅」に到着しました。こじんまりした駅で、コロナの影響もあってか、観光客もまばらです。「私、駅を間違えてしまった?」と思うほどのサイズ感です。それというのも、伊勢神宮は、日本はもとより世界中から参拝者が訪れる場所。ドーンと広くて大きい、まるで「京都駅」のような駅をイメージしていたので、少々ビックリ。外宮は電車からも見える、駅近い場所にあります。

標識もあるので迷いませんね(左上)。駅前に商店街が見えます(右上)。

標識もあるので迷いませんね(左上)。駅前に商店街が見えます(右上)。

駅前の道をまっすぐ進むと商店街のようなところがあります。そこを抜けると大きな道に出ます。

「神宮参道」の文字が!(左上)、大通りを渡れば目的地「外宮」(右上)。

「神宮参道」の文字が!(左上)、大通りを渡れば目的地「外宮」(右上)。

いよいよ参道が目の前に現れました!大きな横断歩道を渡ると、そこはもう「外宮」です。

正式参拝習わし、その一

正式参拝習わし、その一、伊勢神宮は「外宮」「内宮」の順番に参拝すること。さて、いよいよ外宮に足を踏み入れました。

玄関口の手前右側にあるもみじが紅葉していてとてもきれい!

玄関口の手前右側にあるもみじが紅葉していてとてもきれい!

伊勢神宮は、正式には「神宮」と呼ばれるそうです。その神宮には、皇室の御祖先様であり、日本の大御祖神の天照大御神をお祀りする「皇大神宮(内宮)」と、衣食住をはじめ、産業の守り神である豊受大御神をお祀りする「豊受大神宮(外宮)」があります。その中にはなんと14所の別宮、43所の摂社、24所の末社、42所の所管社があり、これら125もの宮社全てをふくめて「神宮(伊勢神宮)」といいます。

衣食住と産業の守り神「豊受大神宮(外宮)」は静かな森の中に

日本人の心のふるさと「伊勢神宮」へ行こう!Vol.2外宮で衣食住の神様

外宮は天照大御神のお食事を司る「御饌津神(みけつかみ)」がいらっしゃるところ。今から約1500年前、天照大御神のお食事を司る御饌津神として丹波国から伊勢にお迎えされたそうです。外宮御垣内の東北に位置する御饌殿では、朝と夕の二度、天照大御神を始め相殿神及び別宮の神々に食事を供える「日別朝夕大御饌祭」が続けられています。なんと、今でも「外宮で調理して、内宮に運ぶ」という所作が毎日行われているそうです!

「外宮」の玄関口「表参道火除橋」。

「外宮」の玄関口「表参道火除橋」。

目の前に現れたのは外宮の玄関口「表参道火除橋」。この橋は火事の延焼を防ぐために江戸時代に架けられたそうです。

正式参拝習わし、その二

正式参拝習わし、その二、表参道火除橋を渡るときの最初の一歩は左足から踏み出すこと。

立ち止まらないと、どちらの足から踏み出すのか分からなくなってしまいそう。

立ち止まらないと、どちらの足から踏み出すのか分からなくなってしまいそう。

橋を渡るときに一度立ち止まり、踏み出す足が左足であることを確認してくださいね。そして、神様は橋の真ん中をお歩きになるので、私たち人間は、両端を歩きます。外宮では左側を歩くようにすること。真ん中を歩いてはいけないことは、どこの神社でも同じなので覚えておきたいですね。

参道歩きで身も心も清められる

神宮城内案内図

神宮城内案内図

伊勢神宮って、一日では回り切れないほどすごく広いイメージを持っていましたが、それほどではありません。どれほど歩くか検討もつかなかったのでスニーカーを履いて準備していましたが、大丈夫そうでホッとしました。

二股に分かれている清盛楠

二股に分かれている清盛楠

表参道火除橋を渡ると右手に大きな「清盛楠」があります。昭和34年の伊勢湾台風の被害で2本の株に分かれてしまったそうです。しかし、そのまま今もスクスクと成長しています。驚くべき生命力です。これも伊勢の神様の力なのでしょうか?

日本人の心のふるさと「伊勢神宮」へ行こう!Vol.2外宮で衣食住の神様

とても神聖で清らかな参道。身も心も清められながら歩きます。砂利道を進むと第一鳥居に辿り着きます。

「外宮」の正宮をお参り

第一鳥居(左上)を通り抜けると正宮(右上)に。

第一鳥居(左上)を通り抜けると正宮(右上)に。

まずは外宮の「正宮」をお参りします。天照大御神の食事を司る豊受大御神が鎮座するメインのお宮。正殿は神宮だけの建築様式「唯一神明造」だそうです。この奥に神様がいらっしゃるのですが、私たちは近づくことは禁じられていて、囲いの外から参拝します。 この特殊な建築方法などは、後ほどご紹介しますが、外宮入口にある「せんぐう館」に実物大で展示してあります。

パワースポットにある「パワースポットポイント」とは?

パワースポットポイントの祓所でもある「三ツ石」!

パワースポットポイントの祓所でもある「三ツ石」!

伊勢神宮自体がいわずと知れたパワースポットですが、さらに「パワースポットポイント」があります。それが「三ツ石」。正式名所は「河原祓所(かわらのはらいしょ)」といい、式年遷宮で神宮祭主や奉仕員などを祓う神聖な場所です。祓所であるため、触れることは禁じられていますので、ご注意を!

触っても立っても歩いてもOKなパワースポットポイントの「亀石」

触っても立っても歩いてもOKなパワースポットポイントの「亀石」

こちらもパワースポットポイントの「亀石」。三ツ石から別宮に行く途中、小さな川が流れているのですが、そこに架けられている石橋が亀の形をしています。こちらは、触ったり、上を歩いたりすることができるのでレッツトライ!

日本人の心のふるさと「伊勢神宮」へ行こう!Vol.2外宮で衣食住の神様

またまたパワースポットポイントを発見!このハートの石を見つけられたら幸せになれるそうです!LOVEに恵まれたい方は、携帯の待ち受け画面にすると良いとのこと!信じるものこそ、愛を得られそうですよ。

外宮最大の難所へ

3所の別宮へ行く入り口。

3所の別宮へ行く入り口。

少し歩くと石の階段が見えてきました。外宮の域内には「多賀宮」「⼟宮」「⾵宮」の3所の別宮が鎮座していて、この階段を上ったところに別宮があります。外宮最大の難所はこの九十八段の階段と聞いていました。さあ、行きましょう!

どなたも左側を歩いています。

どなたも左側を歩いています。

石の階段を上ります。もちろん、この階段でも左側をキープして歩きます。道行く参拝者も皆、左側を歩いています。

外宮の3つの別宮

外宮第一の別宮「多賀宮」。

外宮第一の別宮「多賀宮」。

階段を上った先に現れたのは、外宮第一の別宮「多賀宮」。ご祭神は、豊受大御神の荒御魂。神様の御魂のおだやかな働きを、「和御魂」というのに対して、荒々しくされる御魂の働きを、「荒御魂」と称します。

外宮第二の別宮「風宮」。

外宮第二の別宮「風宮」。

「風宮」は農作物を育むのに大切な雨と風を司る神様です。ご祭神は、風雨を司る「級長津彦命、級長戸辺命」で、この後に参る内宮別宮の風日祈宮のご祭神と同じだそうです。

外宮第三の別宮「土宮」。

外宮第三の別宮「土宮」。

古くから土地を守ってきた神様がいらっしゃる「土宮」をお参りして外宮を参拝し終わりました。比較的小規模で、おおよそ1時間ほどで参ることができました。噂で聞いていた九十八段の階段も恐れるほどではなく、箱根神社やモンサンミッシェルの方がはるかに大変だったなぁと余裕しゃくしゃくです。

必見の「せんぐう館」

近代的な「せんぐう館」のエントランス。

近代的な「せんぐう館」のエントランス。

外宮をお参りしたあと、入口にある「せんぐう館」へ。ここは伊勢神宮の歴史や建築のなどを展示しているミュージアム。中は撮影禁止だったため、写真はないのですが、お参りする前に来ればよかったなと思えるほど、勉強になりました。せんぐう館を見学してから伊勢神宮を参るとまた、見方が変わるかもしれません。

展示物の中には、天照大御神へお作りするお食事のサンプルなどもあります。毎日、違うメニューを作っているそうですよ!伊勢神宮参拝の予定のある方は、ぜひ、先にせんぐう館を訪れることをおすすめします。

せんぐう館から中庭の池へ。

せんぐう館から中庭の池へ。

せんぐう館を見学した後は、ここから中庭の池に出ることができます。一休みにちょうど良い場所。景色に癒されます。

心が落ち着くパワースポットです。

心が落ち着くパワースポットです。

そのままずっと居てしまいそうな景色です。これぞ、パワースポットなのでしょう。
神様の傍にいる幸せを噛み締めます。

訪れる季節によりまた異なる表情を見せてくれる場所。思い立った時に参拝しても、その美しさに心洗われることでしょう。

さて、そろそろ外宮を後にし、グルメストリートといわれる「おはらい町通り」へ向かいましょうか?次回のVol.3では、食いしん坊の聖地で伊勢名物を味わいます。

参照
https://www.isejingu.or.jp/
https://ise-guide.jp/

この記事を書いたライター

Cooking Expert/Author

1961年2月4日生まれ、水瓶座O型。料理研究家。ハワイ、バリ、タヒチなどのアイランド料理研究家でもある。TV、ラジオなどメディアでの情報発信、ケータリングなど、食に関して幅広く活躍中。著書に『ハワイごはん』『湘南ごはん』『海ごはん』『ホノルル食堂』など。オフィシャルホームページ「ALOHA DELI

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