プロテインブームのアメリカで美肌の味方「コラーゲン」が熱い‼︎
アメリカでは、筋トレ愛好者だけでなく、健康志向の高い人たちの間でも「タンパク質」が健康維持に効果的と支持され、プロテインブームが広がっています。1980年代に、しわ改善や唇のボリュームアップの美容注射として美容整形分野から知名度が広がったのがコラーゲン。近年は、背中や関節、膝の痛みを緩和するなど健康効果も期待され始め、「同じプロテインなら、美容と健康のためにコラーゲン!」と、幅広い年代層でファンが増加中です。美容&健康効果に優れたプロテイン(タンパク質)として、一気に注目を集めているのです。
今回は、目下アメリカのヘルシー食品業界で大ブレイクを巻き起こしている「コラーゲン入り食品」と、美肌に深く関係するコラーゲンの豆知識をご紹介します。
コラーゲン豆知識1・2・3
美容&健康に良いと分かっているものの、コラーゲンの具体的な働きについて、漠然としていませんか?ここで改めて確認してみましょう。
1 コラーゲンは美肌にどう関係しているの?
コラーゲンとは、私たちの体をつくっているタンパク質の一つで、体に存在する全てのタンパク質の内、その割合は30%を占めています。その内の40%は皮膚に、20%は骨や軟骨に存在し、血管や内臓など体全体の組織にも広く分布しています。
皮膚、骨、筋肉、腱(けん)、靭帯、血管、角膜、歯など、体のあらゆる部分に存在するコラーゲンは、組織や細胞同士を支えたり、つなぎ合わせたりする「接着剤」の役割を担っています。細胞同士がしっかり絡まったバネのような構造で真皮層に存在することで、肌のハリや弾力が保たれています。
2 注意報‼︎コラーゲンは日々減少中!
皮膚の約70%はコラーゲンで出来ています。「たくさんあるから美肌も安心」なんて思っていたら大間違い!
コラーゲンは、20代から体内での生成力は衰え始め、加齢とともに減少していきます。30代から40代にかけて、減少のスピードはさらに加速され、しかも、僅かに体内で合成されるコラーゲンの質も劣化したものになり、減少+劣化という負のスパイラルに陥ってしまうのです。
【年齢によるコラーゲン減少による肌の違い】
体内のコラーゲンが減少すると、コラーゲンでつながれ、支えられていた組織の構造が崩れて、たるみが起きてしまいます。こうした「接着剤」の効果の劣化により、肌の弾力が低下しするなど、骨や関節をはじめ体のいろいろなところに影響が出るようになります。
また、コラーゲンを減少させるのは加齢だけではありません。日常の生活習慣にも貴重なコラーゲンを破壊し、肌を劣化させるNG行為が潜んでいるので要注意。
【コラーゲンにダメージ与えるNG習慣】
・砂糖、精製された炭水化物(小麦粉、白米など)の取り過ぎ
・紫外線の浴び過ぎ
・喫煙
3 コラーゲンは生み出せる!
日々減少しているコラーゲンも、生活習慣の改善や食事を工夫することで増やすことが可能です。
サプリメントや食事で「コラーゲンを補給する」という考え方が王道ですが、昨今注目されているのは、「コラーゲンを生み出す」というアプローチ。バランスの良い食事を通して、コラーゲンの生成細胞である真皮幹細胞(しんぴかんさいぼう)、線維芽細胞(せんいがさいぼう)を活性化させる環境を整えてあげることで、コラーゲンを生成する力を高めていきます。
体内でのコラーゲン生成を助けるために摂取したい主な栄養素は、「ビタミンC」「プロリン(アミノ酸)」「グリシン(アミノ酸)」「銅」の4つ。特にビタミンCは、コラーゲンの合成に欠かせない重要な成分です。アミノ酸バランスの良いタンパク質とビタミンCを組み合わせて、コラーゲンを生成させる力を育んでいきましょう。
【コラーゲン生成に働きかける主要な栄養成分を含む食品】
ビタミンC:柑橘類、赤ピーマン、ブロッコリー、ケール、トマト、イチゴなど
プロリン:卵白、小麦胚芽、乳製品、キャベツ、アスパラガス、キノコ類など
グリシン:豚皮、鶏皮、ゼラチン、エビ、ホタテ、魚介類など
銅:レバー、カキ、するめ、大豆、ゴマ、ココアパウダー、カシューナッツ、レンズ豆など
間食タイムにコラーゲン補給が新しい!?
アメリカでは、健康志向ブームの裾野が広がるにつれて、努力なしに手軽に健康や美しさを手に入れたいと願うアメリカらしい合理的なニーズも急増し、さまざまな機能性食品の誕生を後押ししています。
今注目されているのは、ヘルシーに美味しく、自分を甘やかしてくれる「ギルトフリー」なスナックたち。スイーツ好きが多いアメリカでは、間食タイムでのコラーゲン補給が人気を呼んでいます。
映画のお供に欠かせないポップコーン。ポップコーンの文字よりも大きい「コラーゲン」の文字もキャッチーなパッケージです。
甘いマシュマロもコラーゲン入りなら、いくつ食べても美肌が叶う!?
プロテインバーも「コラーゲンバー」表示で、しっかり差別化。味のバラエティーが豊富なのも人気の証です。
コラーゲン配合アイスクリームは、ラクトス&グルテンフリー。12種類のフレーバーを揃えて健康・美容マニアの心を掴んでいます。
コーヒータイムに手軽に使えるコラーゲンクリーマーは、植物由来のミルクとMCTオイル配合でヘルシー度もパーフェクト。
手軽なコラーゲン配合製品もスキンケアに取り入れましょう!
記事を書くにあたりリサーチしてみると、コラーゲン入りアイスクリームのフレーバーの充実度に驚きと感動。12種類とは、さすがアメリカです。健康な食生活を実践するにしても「我慢なんてすることないの!」という気合いが感じられます。
健康・美容のサポートに欠かせないコラーゲンは、ヘアケアやスキンケア製品でも注目度が上がっています。コロナ禍の生活で肌の悩みも尽きない今、スキンケアにもコラーゲンを積極的に取り入れて、すこやかな肌と体を維持していきたいですね。
参照:
https://www.healthline.com/nutrition/collagen#bottom-line