紫外線・シミ・くすみ対策を徹底解説!VOL.1インナービューティ編

新型コロナの収束を願うばかりの2020年。季節は巡り、早くも初夏へ突入です。おうち時間が長くなったとはいえ、この時期の紫外線パワーは真夏の9割といわれています。少しの外出でも紫外線対策はマストですが、おうち時間を活用して、ホワイトケアの知識を深めておきませんか?2回に分けた紫外線・シミ・くすみ対策『VOL.1』では体の中から編を、『VOL.2』では外からのお手入れ編をお届けします。

 

紫外線を浴びるとシミ・くすみはこうして出来る!

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平日はリモートワークで、週末も基本自宅。そんなライフスタイルが続くことで、聞こえてくる「メイクが軽くになった」「ノーファンデで過ごす日が増えた」という声。そのこと自体は決して悪いことではありませんが、外出が少ないとおざなりになりがちなことがあります。それは「紫外線対策」です。この時期の紫外線量はすでに夏並みですから、秒単位のわずかな時間に紫外線を浴びただけでも、「メラニンをつくりなさい!」という情報を放出している状況になるのです。そこで、まず本題に入る前におさらいしておきたいのが、シミ・くすみ発生のメカニズム。紫外線を浴びた肌の奥ではこのようなことが起こっています。

【シミ・くすみ発生のメカニズム】

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①紫外線を浴びると皮膚に炎症が起こり、活性酸素が発生します。

②情報伝達物質がつくられ、表皮の基底層に存在するメラノサイトに「メラニンをつくれ」と指令を出します。

③指令を受けたメラノサイトは、チロシナーゼ(酵素)が活性化。

④メラニンを過剰に産生し肌を黒くします。

ここまではいわゆる日焼けのメカニズム。ターンオーバーが正常なら、肌の表面まで押し上げられたメラニンは垢とともに剥がれ落ちます。しかし、常に紫外線を浴び続けていたり、ターンオーバーが乱れたりしている肌はそのようにはなりません。メラニンが角層に定着してしまうからです。シミやくすみは、角層でメラニンが居座っている状態なのです。

シミやくすみが出来る原因は紫外線だけではない!

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一方で、紫外線対策をしっかり行っていても、シミが増えたり、くすみが濃くなったりする場合があります。つまり、シミやくすみの原因は紫外線だけではないということ。他にも原因があるのです。これから確認して行きましょう。

活性酸素もシミ・くすみの発生に大きく関与

シミ・くすみだけではなく、エイジングを加速させるのは「活性酸素」です。私たちは酸素を吸って生きていますが、体内に取り込まれた酸素の一部は、活性酸素に変わります。一般的には負のイメージしかない活性酸素ですが、実はプラスの役割もあり、体内の免疫機能や感染防御、細胞の分化などに関っています。とはいえ、毒性が強く攻撃的なのは紛れもない事実。真皮が活性酸素に攻撃されたなら、コラーゲンをつくる働きはダウンしてしまいます。表皮のメラノサイトが攻撃されたなら、メラニンの量が増大。シミやたるみの原因となるのです。

しかも、私たちは、呼吸で取り込んだ酸素が活性酸素に変わるだけでなく、活性酸素を発生させるたくさんのリスク因子とともに生きているのです。紫外線はその最たるもの。さらに、ストレスや大気汚染、飲酒、喫煙、酸化した食品、添加物の多い食品、酸化した皮脂も活性酸素を発生させます。これは、メイクの油分も同じことを意味しています。もし、ファンデーションのスポンジを洗わずに繰り返し使っているとしたら、それは酸化した皮脂や油分を肌に塗りつけている行為そのものということ!ちなみに直接的ではありませんが、睡眠不足もシミ・くすみのリスク因子です。寝ている間に分泌されるメラトニンに活性酸素の無毒化を行う働きがあるからです。

摩擦や刺激もタブー

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また、普段のスキンケアが刺激となって、シミやくすみを悪化させていることもあります。特に「こする」と「たたく(パッティング)」は、メラニン生成のスイッチをオンにしてしまう行為。肌へ触れる際は「やさしく」を心がけるようにてください。

また、見落としがちですが、傷や虫さされなどによる炎症や搔きむしりなど、物理的な刺激によってもメラノサイトは刺激されます。すぐ治るからと意識せずにいると思わぬ色素沈着、シミとなるため、極力触れないように手当てをしましょう。

シミの中でも「肝斑」は女性ホルモンの影響大

妊娠中や出産後、閉経時(更年期)などは、女性ホルモンのバランスが崩れやすくなっています。バランスが崩れると黄体ホルモンによってメラノサイトを刺激され、メラニンの生成が高まると考えられています。結果、シミが出来やすくなるのですが、女性ホルモンのアンバランスが原因とされるシミは肝斑。頬骨の上あたりに左右対称に現れるシミで、老人性色素斑と呼ばれる日焼けによるシミとは種類が異なります。

2020年は体の中からのホワイトケアの成果を出すチャンス

どのようにシミ・くすみが現れるのか、またその原因についお分かりいただけたのではないでしょうか?簡単にまとめると、シミ・くすみの原因は、以下の5つ。

【シミ・くすみの5大原因】
①紫外線
②活性酸素 
③間違ったスキンケア 
④肌の外傷や摩擦
⑤女性ホルモンの変化

 

つまり、日焼け止めをしっかり塗って、優れた美白化粧品でケアをするだけではシミ・くすみ改善にはつながらないということも見えてきます。後半はクリアな素肌に一歩でも近づくためのインナービューティケアに触れていきたいと思います。おうち時間たっぷりの今は、美容の視点で見れば、紫外線のダメージをあまり受けずに、シミ・くすみ改善を図っていけるチャンスでもあるのです。

活性酸素を減らすおうちごはんのススメ

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増え過ぎると肌の細胞をも傷つけ、シミやくすみをもたらす活性酸素。息をするだけでもつくられ、その他日常のさまざまな要因によって誘発されることはお伝えした通りです。しかし、活性酸素の働きを抑えることは不可能ではありません!その基本となるのが“食”。食べ物にはさまざまな抗酸化成分が含まれているからです。

そこで、活性酸素を減らす栄養素を含む食材をご紹介しましょう。どれもスーパーで簡単に手に入るものばかりなので、今日から取り入れることができますよ。抗酸化成分は色の濃い植物性食品に多いのが特徴です。ただし、力を合わせての効果。つまり単独の食材だけを食べていては強力な活性酸素には太刀打ちできません。毎日の食事の中でできるだけ多くの種類を取ることが大切です。また、同時に良質のタンパク質と一緒に取ることもポイントですので、覚えておきたいですね。

【活性酸素を減らす栄養素と食材一覧】

栄養素 食材 調理のポイント
【ビタミンC】 緑黄色野菜(トマト、パプリカ・パセリ・ブロッコリー・青菜類など)、フルーツ(キウイ・イチゴ・柑橘類など) 水溶性の栄養素なので、生で食べるのがベスト。水洗いはササッと。洗い過ぎると流れてしまいます。
【ビタミンE】 植物油(オリーブオイル、ヒマワリ油・ヤシ油・ベニ花油など)、種実類(ゴマ・アーモンド・ピーナッツ、大豆など)、玄米・胚芽米・たらこ・レバー・卵黄・アボカドなど ビタミンCは、ビタミンEの働きを助けるので、一緒に取ると効果的です。
【ポリフェノール類】
ポリフェノールには多くの種類があります。カテキンやフラボノイドもポリフェノール類の一種です。
リンゴ・赤ワイン・プルーン・ブルーベリー・アセロラ・コーヒー・緑茶・紅茶ココアなど コーヒーやお茶はペットボトルより、淹れたてのほうがポリフェノールを多く含みます。
【ミネラル類】 海藻類(わかめ・のり・昆布など)、魚介類(桜えび・うるめいわしなど)、納豆など 熱には強くても水に溶けやすいため、調理法としては茹でるよりも蒸すに軍配。煮込んだ場合は汁もいただきましょう。
【カロテノイド】 緑黄色野菜(パプリカ・トマト・ホウレンソウなど)、野菜やフルーツの黄色や赤の色素成分。 赤いパプリカはカロテノイドの中でも特に抗酸化力が強いキサントフィルという成分を豊富に含みます。油溶性のため油を使った調理すると体内に吸収しやすくなります。
【オメガ3系脂肪酸】 サーモン、いわし、まぐろ、フラックスシードオイル(亜麻仁油)など 活性酸素を抑える働きのほか、肌の保水力を高めます。血液をサラサラにして、血管を強くする働きも。

その他、おすすめ食材としてラウリン酸を含む「ココナッツオイル」があります。昔から天然の日焼け止めとして活用されてきたオイルですが、食用としても販売されています。ココナッツオイルスプーン1杯とハチミツを加えたヨーグルトは朝のメニューに加えたい一品です。

プラス4つの栄養素がシミ・くすみケアを強力にサポート

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シミ・くすみ対策として、活性酸素を軽減する食材に加えて、摂取したい栄養素が4つあります。これらの栄養素を毎日の食事で摂取することが望ましいのですが、多様な食材を取り入れるのはなかなか難しいのも事実です。サプリメントを上手に利用することで、不足しがちな栄養素をバランス良く摂取しましょう。特に近年は、シミ・くすみに対するインナーケアとしてサプリメントは広く浸透しています。発生の仕組みや原因に直接働きかけて、内側からシミ・くすみに対抗するため、効果を実感しやすいのもホワイトケアサプリメントの魅力です。

1 ビタミンC: 美白のスター

ビタミンCは身近過ぎて有り難みを感じにくい存在ですが、これほど万能な成分はありません。活性酸素を抑えるばかりか、メラニン色素の沈着を防ぎ、同時に出来てしまったシミを薄くする還元作用も持ち合わせています。さらにはコラーゲンの合成を助けたり、皮膚の新陳代謝を促進したり、皮脂をコントロールする働きもあります。まさに全方位。できないことないほど頼れるビタミンです。

2 L-システイン: シミ・くすみの救世主

L-システインは、タンパク質を構成するアミノ酸の一種。メラニン色素の生成を抑えるだけでなく、シミ、くすみ、ニキビ跡に沈着した色素など体外へ排出を促す効果が期待できます。レバー、魚、卵、タマネギ、ブロッコリー、ニンニク、芽キャベツなどに含まれていますが、近年はビタミンC、ビタミンB群類とともにシミ・くすみに効くサプリメントとして注目されている栄養素です。

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3 ビタミンB群: ターンオーバーを促進

ターンオーバーを整え、古い角質や垢と一緒にメラニン色素を排出することは、シミ・くすみケアの基本です。そこで必要となるのがビタミンB群。特にB2とB6は、皮膚の新陳代謝を促すためになくてはならないビタミンです。豚肉、レバー、うなぎ、卵、納豆、玄米、牛乳、豆類などに多く含まれ、免疫力を高め、肌荒れやニキビを防ぐ働きもあります。

4 タンパク質: 女性ホルモンのバランスを整える作用も

肌の細胞はタンパク質(アミノ酸)からつくられます。紫外線に負けないすこやかな肌をつくるには、体内では生成できない必須アミノ酸がバランス良く含まれている「質の良い」タンパク質が必要です。タンパク質が豊富な食材は、おなじみの肉類、魚介類、卵、大豆製品、乳製品など。中でも動物性タンパク質には女性ホルモンのもとにもなるコレステロールを補う働きがあります。

禁煙も一つのシミ・くすみ対策です!

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ニコチン、タール、一酸化炭素の三大有害物質などが含まれているタバコは、美容への害も大きく、特に大きな影響が出るといわれているのが肌です。喫煙により肌がどのような影響を受けるのか今一度確認してみましょう。

【タバコの肌への影響】

また喫煙は、女性ホルモンの代謝を阻害し、生理不順を引き起こしたり、卵巣への血流障害によって卵巣を萎縮させたりします。「百害あって一利なし」の諺通りなのが喫煙です。

禁煙を決意すれば、現在は、ドラッグストアではニコチンガムやニコチンパッチが購入できますし、禁煙外来で処方されるバレニクリンなどの禁煙補助薬もあります。さらに禁煙をサポートしてくれるアプリも充実しています。例えば、「禁煙ウォッチ」。禁煙を始めた日と、それまでに吸っていた本数などを登録すると、禁煙を継続した時間が表示され、禁煙できた累計本数や節約できた金額などが分かるようになっています。フィルターの色が設定できて、リアルなグラフィックと効果音でタバコを吸った気分が味わえるアプリもあります。上手に利用して禁煙を成功させたいですね。

良質な睡眠はシミ・くすみへの良薬

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睡眠が大切なことは分かっていても、睡眠に十分な時間をかけていないばかりか、睡眠の質も良いとはいえないのが現代に生きる私たち。多くの方がメラトニンを十分に活かし切れていないといわれています。メラトニンは、朝起きて光が目に入ってから14~16時間くらい経過すると、徐々に分泌が増え自然な眠りを促し、夜中に最大なるホルモンのこと。別名「睡眠ホルモン」と呼ばれ、強い抗酸化力を持っていることが報告されています。睡眠中にメラトニンによって、活性酸素の無毒化が行われているのが私たちの体なのです。

また、メラトニンには成長ホルモンの分泌を促す働きもあります。成長ホルモンは疲労回復に欠かせないホルモンですが、ダメージを受けた細胞の修復・再生・肌のターンオーバーの正常化にも関係しています。睡眠が最強の美容液と謳われるのは、このような理由があるからです。

このメラトニンの材料となるのが日中に分泌される「セロトニン」です。セロトニンの材料はタンパク質の多い食品にたくさん含まれているトリプトファンというアミノ酸ですが、ダンスやウォーキングなどのリズム運動が分泌を促すことが知られています。また、セロトニンは気分と密接な関係があり、笑いや幸福感がセロトニンの分泌に一役買ってくれることも判明しています。

一石二鳥のストレスマネージメントで乗り切る!

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ストレスが活性酸素発生のリスク因子になることは、初めにお伝えしました。ストレスを感じた状態は、リラックスした状態の約3倍もの活性酸素が発生するという報告もあります。そうとはいえ、ストレスを完全に克服するのは非常に困難であるのが現代社会です。そこで、生まれたのがストレスを失くそうとするのではなく、上手く付き合っていこうという考え方。「ストレスマネージメント」と呼ばれる方法です。

中でも、選択肢に溢れているのがアプリを使ったストレスマネージメント。ゲーム感覚の筋トレや、バスルームを好きなカラーや音楽でくつろぎ空間に早変わりさせるものなど爽快系から癒し系まで多種多様。ゲームの世界で物を壊す破壊系まであります。また、ZOOMなどを使ったアクティビティやレッスンプログラムは、これから一層増えていくはず。今の時代に生きるメリットを積極的に活用しながら、ストレスを新たな「楽しさ」に変えていく試みを行っていきましょう。

シミ・くすみ対策のヒントは生活習慣の中にある!

いかがでしたか?普段の生活習慣の中にシミ・くすみ対策のヒントが隠されていることを理解していただけたでしょうか。スーパーでは抗酸化成分を意識して買い物をする、炭水化物でお腹をいっぱいにせず、良質なタンパク質をしっかり取る、サプリを上手に利用する、寝不足にならないように12時前にはベッドに入るなど、アプリを活用してストレスマネージメントを行うなど、できることから一歩を踏み出しましょう。特に、おうち時間がたっぷりとある今は、外出による紫外線のダメージを強く受けずに、シミ・くすみ改善を図っていけるチャンスのときでもあります。前向きに捉えて、肌も、体も、また心の変化も楽しみながら、おうち時間を過ごしていきたいですね。続く『VOL.2』では、体の外からの紫外線・シミ・くすみ対策についてご紹介します。

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