夏の肌ダメージは秋にリセット「夏のツケ肌」対策

「他の時期と比べものにならないほど肌はダメージを受けている」といわれる、夏の終わった今頃の季節。最も大きな原因は紫外線ですが、猛烈な暑さに激しい蒸れのマスク生活が加わった2020年は、肌にはかなり過酷な夏でした。そこで今回は、夏のツケが表面化してくる9〜10月の肌に着目。今の肌状態を理解して、「リセット」を意識して日々のお手入れ行っていきましょう。夏の「ツケ肌」の原因と対策についてお知らせします。

 

夏のダメージは、夏が終わっても戻らない

「乾燥」「くすみ」「ゴワつき」「色ムラ」「シミ・そばかす」「ニキビ・吹き出物」「毛穴の目立ち」「たるみ」…。どれも以前より気になったら、それは「夏のツケ肌」になってしまったサインかもしれません。実際に、夏の終わりから秋の始まりにかけて寄せられる肌悩みはオールラインナップといっても過言ではないほど。この時期は肌コンディションの悪化に嘆いている方はとても多いのです。しかも、肌悩みはどれも夏が終われば自然に元の状態に戻るというものではありません。症状が定着して、肌のエイジングを加速させてしまうことは大いにあるのです。まずは具体的に夏のツケ肌の原因から見てみましょう。

夏のツケ肌、原因をチェック!

夏のダメージはさまざまですが、まずは全体をざっくりと捉えてみてください。思い当たる原因が多いのではありませんか?

夏の肌ダメージは秋にリセット「夏のツケ肌」対策

1) 紫外線の影響

紫外線は肌の三大老化と呼ばれる「シミ」「しわ」「たるみ」の全てを引き起こします。ただ今年はコロナ禍で外出が減り、紫外線を浴びる機会はいつもの夏より少なく日焼けのダメージは免れたという人もいると思います。しかし、地表に届く紫外線は日焼けを起こすUV-Bだけではありません。室内にも容赦無く降り注ぎ、真皮にまで届いてコラーゲンやエラスチン繊維を破壊し「シわ」「たるみ」を引き起こすUV-Aがあります。しかもVU-Bのように肌が赤くなったりしないため、浴びていることに気付きにくいのがUV-A。紫外線対策に油断があったとしたら、ツケは必ず肌に現れます。「テレワークで外出の予定がないから」「マスクで隠れるから」「短時間の外出だから」と、日焼け止めをうっかりと塗り忘れてしまった日はありませんでしたか。

2) エアコンの影響

エアコンの設定温度は「外気温マイナス3~4℃」を一つの目安に、25~28℃が良いとされています。しかし、猛暑日続きで35℃が当たり前のような気温だった今年。マイナス3~4℃設定では、エアコンが効いているとはいえない状態でした。夜もエアコンをつけたままで寝る日々だったのではないでしょうか。

実際、28℃を超えると夜間熱中症のリスクが高まってしまいます。タイマーが切れて室温が上がり、目が覚めてしまうことは、睡眠の質の低下につながるので、今年の暑さでは、一晩中エアコンをつけることは必要といえそうです。しかし、エアコンの効いた室内の空気は、カラカラ。当然肌は影響を受け、乾燥します。肌のくすみが気になる場合は、エアコンで体が冷えて血流が悪くなっていることも考えられます。

3) 汗と皮脂の影響

夏の肌ダメージは秋にリセット「夏のツケ肌」対策

外気温の変化は、皮脂や汗の分泌量にも変化をもたらします。猛暑日続きで、気温が下がっても夏日。多くのエリアがそのような8月だった2020日本列島。マスク生活も加わって「こんなに汗をかいた夏は初めて」という人もいるのではないでしょうか。

汗には体温調節という重要な役割があるため、汗をかくことは必要なことですが、一見うるおっているように見せつつ、肌内部の水分を奪っていくのが汗。すると今度は、乾燥から肌を守るために皮脂の分泌が盛んになります。しかも温度が高いと皮脂は柔らかくくなるため、夏は肌の表面に流出しやすくなります。普段は乾燥肌でも、夏はオイリーになりやすいのはそのためです。汗によってミネラルやビタミンが失われると、肌荒れや肌のくすみなどの症状もあらわれます。

また、皮脂は紫外線によって酸化を起こします。酸化した皮脂によって肌がくすんだり、ニキビや吹き出物が出来たり。さらに酸化した皮脂は過酸化脂質という物質へと変化し、老化の原因となる活性酸素を発生させてしまいます。活性酸素はシミの原因となるメラニン色素の過剰生成も引き起こしますが、酸化によるダメージは皮脂だけではなく、メイクの油分でも同じです。

4) 体の夏バテの影響

体が夏バテしていると、「夜ぐっすり眠れない」「食欲がない」「だるい」などの不調が現れます。特に睡眠と食事の生活習慣は肌にとっても大切です。まず睡眠ですが、睡眠の質が下がると、肌の細胞の働きを活性化させる成長ホルモンが十分に分泌されず、肌の新陳代謝が鈍ってしまいます。食生活に関しては、そもそも夏の体は汗によって脱水気味。血液の流れが悪くなり、体全体に十分な栄養が行き渡りづらい状態です。そこに拍車をかけるのが冷たい飲み物や冷たい食べ物。胃腸が冷えると、消化・吸収力が落ちて、体や肌に必要な栄養素を十分に吸収できなくなります。

5) マスクの影響

夏の肌ダメージは秋にリセット「夏のツケ肌」対策

この夏、加わったのが外出時のマスク着用。マスクの内部は体温がこもりやすく、さらに呼吸によって湿度も上がるため、菌が繁殖しやすい高温多湿状態になります。そのため、今年は例年よりもニキビや肌荒れを起こしてしまったという方も少なくはないでしょう。また、著用時のマスクのズレや接触によって肌に摩擦が生じる、そのダメージから鼻や頬骨の上、あごなど突出している部分に赤み、肌荒れが生じることもあります。

夏のツケ肌。リセットケアは“早め”がカギ

夏の肌ダメージは秋にリセット「夏のツケ肌」対策

肌が夏の間に受けた5つの影響。すでにゴワつきや乾燥を感じている方もいるかもしれませんが、本格的な症状となって肌に出るのはこれからになります。ターンオーバーの関係で、肌の変化は、季節を後から追いかけるような形で起こるからです。

なかでも老化のリスクが高いといわれるのが秋。ケアを怠ると、肌は一気に5歳老けるともいわれています。9月も半ばを過ぎたらリセットケアにシフトしましょう。とはいっても紫外線は季節を問わず降り注いでいますので、「UVケアは怠ることなく」が鉄則です。次項で具体的な対策を紹介します。さっそく今日から始めてください。

簡単にできる4つのリセットケア

夏の肌ダメージは秋にリセット「夏のツケ肌」対策

1) まずは十分な保湿で角層のコンディションを良好に

夏のツケ肌対策として、まずすべきことは保湿です。肌にうるおいを与えても、汗になってしまうのが今年の夏でした。実は多くの方が表面がベタベタ、肌の内部はカサカサのインナードライ状態になっていることが考えられます。保湿というと真っ先にイメージするのは化粧水ですが、クリームなどでうるおいを閉じ込めてこそ、保湿です。正しい保湿は全てのトラブルケアに必要なバリア機能の立て直しにもつながります。美白ケアの効果を出すためにも、肌がうるおっていることは大前提なのです。

また、良質の水分をしっかり補給するのも大切な保湿対策です。本当に涼しくなるまで冷たい飲み物に手が伸びがちですが、体や肌には常温の水や白湯がベストです。

2) クレンジング・洗顔を見直しゴワつきを改善

夏の肌ダメージは秋にリセット「夏のツケ肌」対策

乾燥のサインには、カサつき、つっぱり感、ゴワつきなどが挙げられます。このうちゴワつきは、紫外線が細胞に与える影響を少なくするために、角質を厚くして肌を守ろうとするために起こることですが、厚くなった角質が壁となり、保湿成分が肌のすみずみまで行き渡らないことがあります。

無理なピーリングは肌を傷つけてしまいます。まずはクレンジングや洗顔を優しく丁寧に行いましょう。ゴシゴシ洗ってもゴワつきは取れません。むしろダメージを受けている肌を傷つけてしまいます。この機会に、スキンケアの基本である丁寧なクレンジング・洗顔方法について改めて見直してみるのは、現在の肌状態を改善するだけなく、未来の肌をつくる上でも大いに役立ちます。

「ごわつく」という肌の感覚がよく分からない場合は、スキンチェッカーなどで肌の油分や水分量を測ってみるのもよい方法です。

3)ダレた肌・疲れた肌にはマッサージをプラス

食欲不振による栄養不足、汗によるミネラル不足など、気づかないうちにダメージが蓄積され、夏バテ状態の肌。「肌がダレて見える」「なんか顔が疲れている」は、ハリや弾力が失われかけているサインです。たるみにつながってしまう前に、セルフマッサージを習慣にしてみてください。マッサージには、むくみを解消するだけでなく、冷房などで冷えて血行の悪くなった状況を良くする働きもあります。美容液やクリームを塗るだけよりも、違いが早く感じられるはずです。

マッサージの際に注意したいのは、強い力で行わないこと。肌への摩擦を極力抑え、スムーズにマッサージを行うためにもマッサージ美容液やオイルなどを利用しましょう。

ここでは、マッサージ美容液QuSomeリフトを使用したマッサージをご紹介します。

4) 炎症を起こしている場合は、スキンケアの見直しを

ニキビや肌荒れなど、見た目に分かるトラブルが出てしまっている場合は、肌への刺激を減らす必要があります。クレンジング・洗顔はとにかく刺激を与えないようにやさしく行いましょう。特に炎症を起こしているとき、ピーリングはご法度です。余計なストレスは、ニキビや吹き出物の出現をさらに促してしまうこともあるからです。

洗顔の後は、肌の状態に合わせたスキンケア製品でケアを行いましょう。毎日使用している化粧水に刺激を感じるかもしれません。その際はためらわず専門家へ意見を伺うことも賢い選択の一つです。

ビーグレンでは深夜、早朝、週末もスキンケア肌相談を承っております。お気軽にご相談ください。

体調を整えることで肌も整う

夏から体のバテを感じる場合は、まずは体調を整えることが先決です。解消には、食事・運動・睡眠を見直すことが大切ですが、食事は量より質に重点を置く必要があります。

特に食欲がなく、だるさや疲労を感じるときに考えられるのが、「ビタミンB1」不足。炭水化物に含まれる糖質をエネルギーに変える酵素を助ける大切なビタミンです。豚肉や玄米、大豆、カツオ、ウナギなどに多く含まれています。また、タマネギやニンニクに代表される「アリシン」を含む食品を一緒に取ると、ビタミンB1の作用を高め、効果を持続させる働きが期待できます。

肌の内部で新たな細胞をつくりターンオーバーを整えるために積極的に取りたいのは「タンパク質」と「ビタミンB6」と「ビタミンB2」です。

タンパク質

夏の肌ダメージは秋にリセット「夏のツケ肌」対策

肌や髪をつくる基となる栄養素

【豊富な食材】肉・魚・卵・大豆類、乳製品など

【おすすめのレシピ】「鶏手羽中のホットフライ&ホットディッップ」

ビタミンB6

夏の肌ダメージは秋にリセット「夏のツケ肌」対策

タンパク質の分解や合成を助け、皮膚や粘膜をつくる

【豊富な食材】サバやサンマなどの青魚、ニンニク、唐辛子など

【おすすめのレシピ】「サバとオリーブのトマト煮」

ビタミンB2

夏の肌ダメージは秋にリセット「夏のツケ肌」対策

肌細胞の再生を助けて、新陳代謝を活発にする

【豊富な食材】レバー、緑黄色野菜、チーズ、チキンなど

【おすすめのレシピ】「ビーフとブロッコリーのオイスター炒め」

夏のツケを払って、乾燥の季節に備えよう

いかがでしたか?今年は残暑も厳しく、ダメージを引き続き受けながらのリセットケアとなってしまうかもしれません。しかし、肌は正直です。お手入れの結果を好調な肌状態として示してくれます。まずはルーティンとなっている毎日のスキンケアを見直してみましょう。洗顔、保湿、マッサージなどいつものケアを極力意識して行うだけでも、肌をやさしく労わることにつながります。すこやかな肌で本格的な乾燥の季節に備えるために、今の時期は基本的なお手入れの頑張りどきなのです。

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