いくつになってもキレイでいたいし、若々しくいたい。それは誰もが願っていることですよね。キレイでいるためにはスキンケアは大切なことの一つですが、その他にも「体と美容に良いものを食べる」「軽い運動を心がける」「しっかり睡眠を取る」など、やらなければいけないことはさまざまです。それも一回限りではなかなか効果はでません。ましてや、一人で黙々と続けるのも難しいですよね。そこで、今回は少しだけ視点を変えて「キレイになるための大人女子のたしなみ」をご提案します。

「たしなみ」って漠然としていて具体的にはどういうもの?と疑問に思うでしょうが、ちょっとしたことなんです。普段の私たちの生活に関係することで、それを習慣化することで自然に身に付くもの。「しぐさ」や「所作」、立ち振る舞いが美しいと、とてもキレイで魅力的に見えるのです。

「キレイになる大人女子のたしなみ」ハーブ&フラワーを使ったおもてなしテクニックを、3回にわたり、フラワーアーティストの福島康代さんに教えていただきます。ハーブは食べるだけじゃなく、見て、香って、身近に置いて楽しむもの。第一回目は、ハーブをふんだんに使って演出する、テーブルコーディネイトのテクニックを紹介します。

洗練されたハーブのテーブル

おうち時間が増える中、どうしたら快適に暮らせるのか?どうすれば家族全員がストレスを最小限に抑えられるのか?これらがとても大きなテーマになっているご家庭も多いかと思います。そこで提案したいのがテーブルコーディネイト。お客様をお招きするときはもちろんですが、家族で過ごす時間でも、皆が集まるテーブルはリラックスできる素敵な場所であって欲しいもの。暦の上では秋でもまだまだ気温は高いため、爽やかに洗練された雰囲気を演出するため、グリーンを基調に飾ることを心掛けます。

緑を基調としたテーブルコーディネイト&セッティング

ナプキンリング

わざわざナプキンリングを用意しなくても大丈夫です。ナプキンを丸め、リボンで束ねてから、ツル(山帰来)を絡ませ、ユーカリとローズマリー葉を添えるとナチュラルで女性らしいナプキンリングが出来上がります。

ポイント
グリーンを主役にするので、ランチョンマットとリボンの色は落ち着いたトーンで揃えましょう。ここではグレーシルバーに統一。オフホワイトのナフキンにナチュラルな雰囲気の植物で作ったリングを付け、白ベースの食器にのせるとグリーンのハーブが映えます。

テーブルコーディネイトの基本は色を3色くらいに収めれば、間違いありません。グリーンを引き立てるには白が一番。その他はシルバーで統一しましょう。

ユーカリの役割
ユーカリには1000種類以上の品種があるそうです。それぞれに含まれる香りや成分は多少違いますが、いずれも抗菌効果や抗炎症作用があるといわれています。肌荒れの際には、肌の炎症を抑える効果も期待できるので、つねに目に入るテーブルなどに置いておくと良いでしょう。また、精油としても人気が高く、お風呂にたらして蒸気を利用すると花粉症に効果が期待できるのだとか。

 

ハーブを生ける

今回は、初心者にも簡単にテーブルアレンジメントができる、試験管のような花瓶を使用しました。この「リンクチューブベース(9本セット)」はアメリカのダルトン製。インターネットでも購入が可能です。

リングチューブベースアレンジ

ミント、アフリカンバジル、ローズマリー、ユーカリ、ラムズイヤー、キイチゴベビーハンズ、初雪草、バラ2種類(ミントティー、レモングリーン)、利休草などを、数本ずつチューブに挿し、高低差をつけていきます。

ポイント

一列にならないように高低差をつけることをお忘れなく!どこから見てもいいように、裏表がないように生けるようにしましょう。ここではハーブをベースにしていますが、庭やベランダで咲いた花や草、観葉植物など、常識に囚われず、さまざまな季節の草花を入れると素敵です。

今回はグリーンを基調としているので、白のバラをポイントにしました。緑と白の組み合わせは爽やかでもあり、大人っぽく上品にも見えます。

ミントの役割
ミントはハッカ属の植物で、600種類ほどあるそうです。なかでもペパーミント、スペアミントは代表的な品種で、芳香剤や薬用にも使われています。爽やかな清涼感と刺激的な主成分はメントール。メントールには冷却、鎮痛、殺菌作用があるため、シップや軟膏、リップクリームなどにも使われています。身近なものだと歯磨き粉やガム、ミントタブレットといったものでしょうか。「カクテル・モヒート」もミントがたくさん入った清涼感のあるドリンクですね。ミントはテーブルにおいても爽やかな香りで気持ちまでリフレッシュします。

 

大きなブーケを生ける

大きなブーケ

ユーカリ、ラムズイヤー、アフリカンバジル、ローズマリー、ラベンダー、オリーブ、バラ(スプレーウィット)を、高低をつけながら束ねてガラスの花瓶に入れます。

ポイント

広がって、大きく見えるように、まっすぐに束ねるのではなく、スパイラルに束ねるのがポイントです。おもてなしとしてテーブルに飾り、最後にゲストへのお土産ブーケとして持ち帰れるようにしました。

ベースにガラスを使うと涼やかに見えます。ハーブグリーンをベースに白い小さなバラと刺し色には派手にならないくすみ系カラーのラベンダーを。水を頻繁に替えてあげると草花が長生きします。水が濁らないように気を付けましょう。

ローズマリーの役割
細胞の老化を防止する抗酸化作用があることから、若返りのハーブとして伝説にもなっているローズマリー。虫よけ、抗菌、抗真菌作用で肌や頭皮にも良いと言われています。その香りは鼻に抜けるようなすっきりとした刺激のあるもので、リラックス効果も絶大。アロマやお茶などにも使われています。爽やかな香りを持ち、抗菌作用の強いローズマリーはキッチンやトイレ、ランドリーの消臭にもおすすめ。また、記憶力や集中力を高める効果も期待できるので、勉強机などに置いてもよいでしょう。

 

小さなブーケを生ける

小さなブーケ

ラムズイヤー、アフリカンバジル、ラベンダーを小さめに高低をつけながら束ねてガラスの花瓶に入れます。

ポイント

グリーンは低めにし、アフリカンバジルの花をランダムに高くおいてスパイラルに束ねるように。

アフリカンバジルの役割
アフリカンブルーバジルともいわれ、主に観賞用として用いられています。ラベンダーにも似た紫色の花が特徴で、葉の香りはスイートバジルにも似ています。食べられるとは言われていますが、噛むと辛く、香りもキツイので、食用にはあまり向きません。爽やかな香りは立っているので、芳香剤やお風呂に入れたりするのがよいかもしれません。

 

キャンドルの演出

テーブルにセンタークロスを敷き、キャンドルを置くと、火を付けなくても雰囲気が出ます!
キャンドルスタンドやガラスの容器などキャンドルのための小道具があると一層華やかになります。ガラスの容器はキャンドル専用のものでなくても代用できそうです。カラーをグリーン&ホワイト、くすみ系のトーンで揃えると、大人シックなテーブルに。

残った草花もテーブルの隙間に

また、アレンジメントに残ったユーカリなどの枝を、テーブルの隙間に置くだけでゴージャスなムードに。目で見て香って、優雅で上品なシャビーシックのテーブルを自宅で演出することができます。

使用する草花は、花屋で購入できるものから、庭先で摘めるものまでなんでもOK。グリーンを基調とし、白とシルバーでコーディネイトすれば、大人っぽく洗練された雰囲気に決まります。ハーブは食べるだけじゃなく、演出にも一役買ってくれるのですね。テーブルを彩って、後は料理でもお楽しみください!いつもの自宅が特別な空間に変身するテーブルコーディネート&セッティング。こんなテクニックを身につけていると、美しく毎日を過ごすことができそうです。

ライフスタイル&フラワーアーティスト・福島康代

奈良市の旧東大寺境内生まれ。10代より華道を学ぶ。フラワーデザイナーの母を持ち、自らもフラワーアレンジメントの世界へ。1997年より「Floral Atelier」を主宰。フレッシュ、ドライ、プリザーブドフラワーの講師を務める。百貨店やギャラリーなのでの展示会も開催。雑誌、書籍などのテーブルコーディネイトも手掛ける。

 

この記事を書いたライター

Cooking Expert/Author

1961年2月4日生まれ、水瓶座O型。料理研究家。ハワイ、バリ、タヒチなどのアイランド料理研究家でもある。TV、ラジオなどメディアでの情報発信、ケータリングなど、食に関して幅広く活躍中。著書に『ハワイごはん』『湘南ごはん』『海ごはん』『ホノルル食堂』など。オフィシャルホームページ「ALOHA DELI

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