プロバレリーナ・ジェニファーのパンデミックの乗り切り方

プロのバレリーナ、ジェニファー・グレース・タバードとb.glenアクネケアトライアルセット。
Photo Credit: @candidlycreated on Instagram.

世界中のさまざまなコンテンツを日本にいる皆様にご紹介しているビーグレン公式ウェブサイト『b.glenish!』。今回はアメリカ版『b.glenish!』サイトの最新記事をお届けします。

プロのバレリーナ、ジェニファー

2020年は、在宅勤務をすることが一般的になり、私たちの生活は変わりました。かつて職場にあったデスクも、今では今朝目覚めたベッドからほんの数歩のところにあるのですから。もちろん、会社勤めの人ばかりではありません。多くの人にとって家で働くということは、さまざまな問題を抱えているといえるでしょう。特に人生において勢い良く物事を進ませなければいけないときは、なおさらです。

米国ビーグレンの公式サイト『b.glenish!』は、夢を追いかける全ての人とすでに夢を実現した方を積極的に紹介していきます。今回取り上げるプロバレリーナのジェニファー・グレース・タバードも、その両者を代表する輝かしい栄光を手にした一人です。ジェニファーは現在、コロラドバレエ団のソリスト。コロナ禍の9ヶ月間、自らを見つめ直す機会を得たことで、情熱の炎を燃やし続けることは、ときには難しいと語ってくれました。

幼い頃から見えていた夢

多くの人にとって「人生に求めるもの」は、そう簡単には見つけられないものです。ましてや幼い頃であればなおさらのこと。どんなことであっても、何かを始めるとき、全ては一瞬のひらめき(インスピレーション)からスタートし、目標に到達するために必要なステップを考える必要があります。それを幼い頃から行うことなど、なかなかできるものではありません。しかし、ジェニファーは違いました。

「私が6〜7歳で、『PBS(アメリカのテレビ局)』を見ていたときのことです。“パシフィック・ノースウェストバレエ団(Pacific North West Ballets)”の『ロミオとジュリエット』のパフォーマンスが放送されていて、“わぁ、これをやりたい!”と思ったのを今でもはっきりと覚えています。ただ体の中からエネルギーがみなぎって、踊っているダンサーの感情を感じたのです。それは、とても力強いものでした。私はその場で、バレエダンサーとして舞台に立つ方法をなんとかして探さなくてはと悟ったのです」

パフォーマンスの中にある創造性

バレエは、いわゆる「芸術」の一つであり、「動きのある芸術」ともいえます。ある瞬間、悲しい感情の表現に触れ、次の瞬間には喜びに溢れる…。ジェニファーの情熱は、これらの感情や瞬間を観客と共有し、ダンスの流れが観客の日常に影響を与えるようにすることなのです。

ジェニファーのバレエのようなダンスや他のさまざまなバックグラウンドの表現者たちのパフォーマンスを見ると、彼らの毎日のルーティンにどれほどの創造性の体系が組み込まれているのか、不思議に思うことはありませんか?自分を創造的かつ際限なく表現することは、彼らにとって、本来あるべき自分自身を見出すことであり、また、彼らの人生の明確なビジョンに根ざしていることなのかもしれません。ジェニファーは「その通り」とうなずき、バレエついていえば、特にストーリーラインのバレエの場合は、自分自身を表現し見出すことで役柄に命を吹き込むのだと説明してくれます。

「コンテンポラリーバレエの場合は、さらに抽象的です。感情を表し、さまざまな表現を試してみます。気持ちの高まりや落ち込みなど、まるでジェットコースターみたいに。その瞬間に、インストラクターが叫ぶ声が聞こえるのです。“それだ!その動きだよ!”と。そこで、私の中にある創造性と表現の一致を得るのです。ただ、それはもう、たとえようもない感覚です」

コロナ禍で問いかける「本当の気持ち」

コロナウィルスの流行により、さまざまな活動が制限されましたが、ジェニファーの情熱と毎日の練習は、コロナ禍以前と何ら変わることはありません。彼女によると、コロナウィルスの世界的大流行は「確実にダンスと舞台芸術の形を変えた」ようです。

「バレエへの情熱も練習も以前のままですが、本当に大変なときもありました。ただ座り込んで、バレエが本当に好きかどうか、どれだけ好きか、自分自身に問いかける必要があったのです。Zoomでのリハーサルも行いましたが、もちろんこれまでのリハーサルと同じではありません。足を上げると、たまにソファを勢い良く蹴ってしまうこともありますから」とジェニファーから笑顔がこぼれます。

肌悩みとともに踊る

ほとんどのアスリートやスポーツパフォーマーは、しっかりとメイクアップして動き回ることはほとんどありません。ただし、ダンサーは事情が少し異なります。ジェニファーにとって、典型的な「プロダクションウィーク(バレエ本番公演前の準備期間)」とは“超絶”長い一日を意味します。この期間中はときに、一日の活動が午前10時から午後10時に及ぶこともあるのだとか。

「簡単な昼食の後、バレエのランスルーを行います。演目が『ドラキュラ』のようなものであれば、最初のパフォーマンスでは吸血鬼のメイクアップをし、スクラブをして全てを拭き取り、次には人の姿のメイクアップに戻るのです。それは絶え間なくて、全てを拭き取ってから化粧をし直さなくてはいけません。顔を洗う時間もないのです。期間中これが毎日、時にはランスルーを2回も行います」

なんとも目まぐるしい状況です。ジェニファーの肌は普段から乾燥しやすく、潜在的に肌荒れも起こりやすいそうです。動き回って汗をかいて毛穴が詰まり、吹き出物が出来ることも珍しくはないと彼女はため息をつきながら話してくれました。

「パンデミックが始まって以来、肌を休ませてあげられたのは、ちょっと良かったですね。ビーグレンの製品はとても好きなんですよ。本当に肌の汚れをすみずみまで落としているのが分かるから。ビーグレンの製品で余計なモノを取り除いて、肌に必要な⽔分と美容成分をしっかり届けていると実感できます」

スキンケアは、かけがえのないひととき

スキンケアの大切さについて、ジェニファーの話は続きます。

「私にとって、スキンケアは“洗顔後のフレッシュな肌”以上の意味があります。一日の始まりと終わりに、自分自身をいたわるひとときを持つこと。起こったことや、この先に起こることに煩わされず、私自身を満たすことだけに専念する…、それは誰にとっても、かけがえのないひとときだと思うのです」

夢を追いかける人へ

プロバレリーナ・ジェニファーのパンデミックの乗り切り方

エドワード・リャン『ドロシーとオズの魔法使い』のドロシー役で舞台に立つジェニファー。
Photo Credit: Kate Luber

夢を追いかけ、実現したジェニファー。成功を手にした先人として言葉を贈ってくれました。

「“大志を抱く人”まさに私はそのような人だといえます、でも、私だけではありません。全ての志は大きく、誰もが大志を抱くことができるともいえるでしょう。大切なことは、“夢を抱いて何をするか”ではないでしょうか。なんとなく日々をやり過ごすか、ただ何かを成したいと思う気持ちを抱くだけか…。それとも、夢を実現するために積極的にその方法を探していくのか?」

私たちが大志を抱くとき、どれほど大きな夢を実現することができるでしょうか?ジェニファーの存在は「限界は自分自身の心の中にしか存在しない」ということの証明といえそうです。

「私は常に高い目標を掲げているとは思います。でも、その目標も、私という存在の一部なのです。ダンスのように、心から情熱を注いでいるものがあるなら、できる限りそれをやろうと努力します。たとえ、どのようなことがあっても!」

もう一歩踏み込んだアドバイス

ジェニファーのように、ダンス、アート、音楽など、自らを表現する世界へ飛び込むのは、控えめにいっても、信じられないほど足がすくむことです。もちろん、すでに成功を納めた人ならば、誰もが「決して諦めないように!」と助言してくれるでしょう。でも、ジェニファーは、もう一歩踏み込んだアドバイスをしてくれました。

「夢を叶えるためには、いつも心を開いていなければいけません、正しいとは思えないことにも…。建設的な批判がたくさんあり、一つの考え方だけに固執していてはいけないのです。物事、そして時代は常に変化しており、その流れを汲んで進み、変わり続けなければいけません。私もプロとして、常に新しいことを見つけようと努めています」

次のステージへ

私たちは、仕事や友人、家族など、さまざまなことに自分自身のリソースを費やしています。それはときに、私たちを疲労困憊させますが、ジェニファーにとっては、情熱の炎をたぎらす燃料となるようです。彼女は、コロナ禍が収束したら、舞台に立つ日が待ち遠しいといいます。そして、観客とさらに多くを分かち合いたいと願っているのです。

「今年は、誰にとっても大変な年となりました。舞台にある、あの神聖な一体感が恋しくてたまりません。それは見知らぬ人との立ち話とはまったく異なるものです。パフォーマンス中、ステージを見渡せば一瞬で、失敗を繰り返しながら練習を重ねてきた日々が鮮やかに甦ってくるのです」
彼女は、ダンス以外にも演劇も学んでおり、コロナ禍が落ち着いたら、その分野においてもさらなるスキルを磨きたいと思っています。

気分は音楽によって変わる、音楽は気分によって変わる

音楽とダンスは完璧に融合するものですが、ジェニファーも気分に合った曲を見つけて、その曲に合わせて踊るのがお気に入りのようです。

「私の地元のクラシック専門のラジオ局は本当に素晴らしいのです!『レベル(Revell)』から『フィリップグラス(Philip Glass)』まで、聞いていると心から落ち着きます。でも、ときどき私は『メタリカ(アメリカ合衆国出身のヘヴィメタル・バンド)』を聞きたい気分にもなるのですよ。気分は音楽によって変わり、音楽も気分によって変わるの、ということですね」

次にステージでは、音楽からインスピレーションを得た新たな表現を披露してくれることでしょう。

女性の真の力と美しさとは?

ときに美容業界は、女性に対して「私たちには本来備わった力があるのだ」と認識させるには至りません。女性はメイクもせず、髪も整えず、ありのまま姿でも自分たちが十分に美しいと思えるほど、強くはないからです。しかし、真の力を得ることができたなら、一人の女性として「ありのままの姿でも私は美しい!」と自信を持って宣言することができるのではないでしょうか。

このような真の力と強さ、揺るぎない自信を得るには、2020年は多くの女性にとって、難しい年だったといえるでしょう。ジェニファーは「精神的にも肉体的にも疲れる舞台」こそが、真の力を与えてくれたと語っています。

「舞台は幸せな心の状態から動揺した心の状態へ、そして悲劇が起こる。これこそ、感情の混乱そのものを体現しています」と笑います。「バレエを通して、2,000人以上の観客と天から地に及ぶ感情の起伏を分かち合い、ともに体験する、このような素晴らしいことを私には行うことができるのだと分かって、信じられないほどの力を与えられました」

コロナ禍の今、やるべきこと

コロナ禍によって、多大な影響を受けた業種の一つに身を置いているジェニファーは、今だからこそ、やるべきことがあると教えてくれました。

「今、私は、私自身が“美しく、すこやかであること”に意識を向けるときだと思っています。全ての意識をそこに集中する必要があるのです。コロナ禍以前は、私は午前9時から午後6時まで、週5日間は踊っていました。私のセルフケアは、1杯のペパーミントティーや空き時間の編み物でした。今、それは毎日変わります。あるときはヨガのクラスになったり、あるときは、人に教えたり、本を抱えたり。世界中の人々を襲うこの大変な状態が続いていたとしても、自分でこれらの事柄を丁寧に行なっている限り、私には日々を楽しむだけの力と強さがあるのだと信じられるのです」

いかがでしたか?コロナ禍を乗り切るヒントを得られたのではないでしょうか?これからも、『b.glenish!』はアメリカ版『b.glenish!』サイトをはじめ、さまざまな国のコンテンツをお届けして行きます。どうぞ、お楽しみに。

英語版の記事はこちら

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