夏美活の最強バディ!スイカは美肌成分のかたまりだった
夏も本番。紫外線やエアコンの効いた室内での乾燥に加えて、今年はコロナ禍の影響でマスクによる「マスク荒れ」や「熱中症」の心配も。例年以上に肌トラブルを招く夏の要因が増え、こまめな水分補給を欠かさないように気をつけたいところです。
そこで、今すぐにでも取り入れたいのは、夏の代表的な果物でもある「スイカ」。スイカには90%以上の水分があるといわれ、その果汁にはビタミンC、リコピン、カロテンなど、女性が積極的に摂取したい美容成分が潤沢に含まれています。肌トラブルの危険性がいつにも増して高くなるこの夏は、ミネラルウォーターやスポーツドリンクのようにスイカを食べて、ビタミンやミネラルをバランス良く補給していきましょう。今回は、今すぐ食べたくなる、夏の肌悩みの救世主「スイカのチカラ」をお伝えします。
食べてキレイに!スイカの優れた美容・栄養効果
スイカには、美肌つくりやアンチエイジングケアに欠かせない抗酸化成分を含むビタミンやミネラルが豊富です。また、100gで約37kcalと他のフルーツに比べても低カロリー。食物繊維も多いため、水分を補いながらカロリー過多にならずに満腹感を得ることができ、ダイエットにも適した美容にうれしい果物なのです。
ビタミンC
【ポイント】
コラーゲンの生成を促進し、健康的な肌や髪を保つ働きがあります。強い抗酸化作用が細胞の劣化を抑えることで、アンチエイジングや免疫力アップに有効な効果が期待できます。
【効果・効能】疲労回復、美肌、美白、美髪、アンチエイジング
βカロテン
【ポイント】
体内でビタミンAに変換され、新陳代謝を促し、皮膚や体の粘膜を丈夫にします。バリア機能を強化し、肌荒れや乾燥などを防ぐ役割を果たします。
【効果・効能】視力改善、美肌、アンチエイジング
リコピン
【ポイント】
赤い色素成分のリコピンは、有害な活性酵素を排除する抗酸化作用に優れ、体の劣化を抑制し、アンチエイジングや美肌に効果的です。リコピンはトマトが有名ですが、スイカの含有量はトマトの1.4倍といわれています。ただし、黄色いスイカにはリコピンはほとんど含まれていないため、より美容的な効果を求めるなら赤いスイカを選びましょう。
【効果・効能】生活習慣病予防、美肌、アンチエイジング
カリウム
【ポイント】
利尿作用に優れ、体内に含まれる余分な塩分を体外に排出し、血液中の水分バランスを調整します。
【効果・効能】むくみ改善、血圧抑制、疲労回復、夏バテ予防、デトックス効果
シトルリン
【ポイント】
スイカ以外の果物にはあまり含まれていないアミノ酸の一種。果肉より皮の白い部分に多く含まれ、腎臓機能を高め、血液をきれいにし、血流を改善する働きがあります。血の巡りが良くなることで水分が溜まることが解消され、むくみの改善が期待されます。また、運動後に摂取すると筋肉痛を和らげる効果があるといわれています。
【効果・効能】高血圧抑制、動脈硬化予防、むくみ改善、筋肉増強、疲労解消、冷え性予防
捨てるなんてもったいない!栄養たっぷり「スイカの種」
取るのが面倒だからと、ついつい種なしスイカを選びたくなってしまいますが、スイカの種も食べられるのをご存知ですか?スイカの種には、果肉にも負けないミネラルやタンパク質など豊かな栄養が詰まっています。
ビタミンB6
皮膚や髪の毛、爪、筋肉、血液などをつくり、体や臓器の機能を動かすために必要なタンパク質の代謝を助けます。
マグネシウム
骨や歯の形成や、体の機能を円滑に動かすために欠かせない成分で、筋肉を動かしたり、体温や血圧の調整に関与したりする働きを持っています。
鉄
赤血球を生成し、血液の循環を良くすることで、エネルギーの生成に必要な酸素を体中に運び、健康維持に貢献します。ビタミンCと一緒に摂取すると、体内への吸収率が上がり、貧血や疲労回復に効果が期待できます。
葉酸
体の組織や細胞の発育など、体をつくるために不可欠なタンパク質の合成に欠かせない葉酸。赤血球の生成を正常化し、貧血の予防効果も期待できます。
亜鉛
細胞の新陳代謝を活性化し、免疫力を上げ、体の調子を整えます。味覚を感じ取る「味蕾」の味細胞の再生に大きく関与し、味覚障害を予防する働きがあります。
良質の脂肪酸
スイカの種子に含まれる脂肪は良質な不飽和脂肪酸。体内に吸収されても酸化しにくく、血液の循環を良くします。心臓発作や脳卒中といった心臓疾患予防、悪玉コレステロールの数値を下げることに役立っています。
簡単!スイカの種のローストの作り方
スイカの種をオーブンでローストするだけで、ナッツに似た食感の健康的なスナックに!焼き上がりに塩を振りかければ完成です。塩の代わりにシナモンシュガーでアメリカンに、ライムとカイエンペッパーならメキシカンな味に。お好みの味で試してみてくださいね。
スイカの種ロースト<材料>
- スイカの種(黒い種のみ)・・・適量
<作り方>
スイカの種を洗って、よく乾かす。
ベーキングシートに広げて、160℃に熱したオーブンで約15分焼く。途中で一度かき混ぜるとカリッと焼き上がります。
塩などお好みで味付けを。
アメリカ発 レシピ要らず!“そのまんま” スイカケーキ
誰でも簡単に作れて、SNS映え抜群、カロリー控えめ!アメリカのホームパーティーで人気のスイカケーキをご紹介します。
スイカの皮を大胆にカットして作った赤い果肉ブロックを、重ねるだけ。季節のフルーツで飾り付けしたら、とっておきヘルシーなフルーツケーキに。甘いものが苦手な人のバースデーケーキにも喜ばれそうですね。
普通のデコレーションケーキと思ってカットしたら、中は丸ごとスイカ!サプライズ感のある「切ったらスイカ!」な楽しいケーキです。生クリームを塗る前にペーパータオルでスイカ表面の水分を拭いておくと、クリームがたれにくくなります。美容成分のリコピンは、水に溶けにくく、油性に溶ける性質があるので、生クリームなどの乳製品と一緒に食べるとしっかり摂取できますよ。
目覚めの悪い朝は「朝スイカ」でシャキッと!
暑くて食欲が少ないときも、みずみずしくさっぱり甘いスイカなら食べやすいもの。ぼんやり気味の朝は「朝スイカ」もおすすめです。睡眠中に発汗して失った水分を補給し、糖分が脳を目覚めさせ、活力のある体に整えてくれます。朝のワークアウト前に取り入れると適度な糖質を摂取でき、軽やかに動けますよ。
食べ過ぎに気をつけましょう!
夏の食べ物であるスイカは、体温を下げるという効能がある反面、食べ過ぎると体を冷やしてしまいます。また食物繊維が多く、消化に時間が掛かるため、特に胃腸の弱い人は、日中早い時間に食べるようにすると良いでしょう。胃腸への負担が軽くなります。一日の食べる量の目安は、約200g(1〜2切れ/皮や種を含まない)。体の負担にならないように食べ方には少し注意が必要です。
食べ切れないスイカは冷凍保存に!
スイカは追熟しないので、アメリカでは、買ってきたらすぐにつまめるサイズにカットして保存容器で冷蔵庫に保管するのが一般的です。しかし、カットしたスイカは傷みが早いため、食べ切れない分はそのまま冷凍保存もおすすめです。簡単に作れる上記のインスタグラムのスラッシーやアイスキャンディ、シャーベットにすればギルトフリーなおやつにも最適です。こちらの記事を参考にぜひお試しを!
血の巡りを良くするシトルリンの多い白い皮の部分は捨てずに、キュウリのように即席漬けやあえ物などに工夫して、しっかり食べるようにしたいですね。
スイカはまさに食べるスキンケア。夏の美活に取り入れて、暑さや紫外線による肌トラブルや熱中症から体を守っていきましょう。
参照
https://www.healthline.com/nutrition/watermelon-health-benefits#section4
https://www.healthline.com/health/food-nutrition/best-watermelon-seed-benefits
https://www.livescience.com/46019-watermelon-nutrition.html