日本でも合法な「CBD」。 医療効果を徹底取材

「CBD(カンナビジオール)」。最近は日本でもこの三つのアルファベットを見かける機会が増えたのではないでしょうか? 私が2年前にCBD入りボディークリームのトリートメントをしてくれるネイルサロンの取材をしたときは、カリフォルニアでもCBD体験者は少なかったのですが、今は街のあちこちでCBDのお店を見かけます。ロサンゼルス空港の売店でもCBDクリームを見かけたときは、ここまで広まったかと驚きました。海外セレブのキム・カダーシアンさんがCBDを愛用しているのは昔から知られている話ですが、先日は有名歌手のレディー・ガガさんも、CBDオイルを使ってマッサージすると某取材で話していました。

CBD製品を選ぶ際のポイントは、「大麻に多く含まれる精神に作用する『THC(テトラヒドロカンナビノール)』という成分が含まれているかどうか」が重要な基準の一つです。

抗炎症、鎮痛などに効果のあるCBDは、カンナビジオールという麻に含まれる成分です。違法薬物の大麻からも抽出できるものなのですが、日本国内で合法使用できるCBDは産業大麻である「麻」から抽出されたもの。大麻に多く含まれる精神に作用する「THC(テトラヒドロカンナビノール)」という成分がほとんど含まれていないため、不安感が増すなどの副作用の心配がありません。大麻製品との線引きをするために、アメリカで合法なのはTHCが0.3%以下の製品(※)と決められています。ただ、日本ではTHC0.3%以下の製品でも違法とみなされる可能性があるので、THCフリーの製品を選ぶことが必要になります。

CBDの摂取方法はヴェープ用リキッド(蒸気専用液)やお茶、オイル、ハチミツなどと多岐に渡り、スキンケア製品として塗るタイプも人気。ボディークリームからフェイスオイル、リップクリームまで、全身に使える商品が出揃っています。難しいのは商品が溢れかえるほど次々に発売されている点。本当にいいものをどう見極めるかが大切なことを知りました。

※カリフォルニア州では合法のCBD製品も、他州では違法の可能性があるので注意が必要です。

日本人エステティシャンも虜にした「CBD」の効果についてインタビュー

ネイルサロンの取材後、CBDについてさらに興味を持った私は「CBD入浴剤」や「ボディークリーム」を試し買いしていました。でも、これといって継続したい商品には出会えませんでした。よく考えてみると、私が買ったCBD関連の商品は、リラックス効果や鎮痛効果など、謳われている効果について私の納得のいくものではなかったのです。

そんななか今年、ある日本人エステティシャンが開発したCBDバームのサンプルを使ってみて、CBDに抱く信頼度が急激に上がったのです。

日本ではまだ馴染み深くないCBDについて詳しくお話してくださったエステティシャン「ケイナ・マルケスさん」。

カリフォルニア在住のエステティシャン、ケイナ・マルケスさんが開発した「CBDスパ」バームは、500mgのCBDクリスタル入りで、THCはゼロ。リップクリームぐらいの大きさの丸い容器に入っていて、人肌で溶けて伸びがいいので、毎日首につけ続けても3週間ほどもちます。「これはカリフォルニアの女性たちを虜にしそう」と直感したので、ケイナさんに取材を申し込むことにしました。

日本出身のケイナさんの経歴が、私の想像範囲を超えていたことに驚きの連続でしたが、謎の多いCBDについてのお話を、ケイナさんとサロンの医師に伺うことができました。この後紹介させていただくCBDの効果・効能などをぜひご一読いただき、初めてCBD製品を購入する際に、参考にしていただければと思います。

世界各地を飛び回った、敏腕エステティシャン・ケイナさんのキャリアとは?

さまざまなエステサロンで経験を積み、今ではマルチ・エステティシャンとして活躍するケイナさんの働くサロン。

ケイナさんがエステティシャンとして働くエステサロンは、ラスベガスにある「ブラック・サファイア・ビューティLLC」。「CBDスパ」バームを開発したのは、サロンに来るお客様の美容悩みを解決したいと、真剣に考えたことがきっかけ。

ラスベガスは、ケイナさんが人生で初めてアメリカの地を踏んだ場所で、2002年、アートメイクを学ぶために留学して住むようになりました。その後、赤坂にアートメイクのお店を出し、次にバリ島でオーガニックのマッサージを学び、脱毛のサービスも初めて、気づけばマルチ・エステティシャンになっていました。

そして、メイクの商材や最新コスメをリサーチするために再度渡米した時、ケイナさんは夫となる人と出会い、アメリカに移住。ラスベガスの前は、ハリウッドにお店を出していました。生活しているのは、今でもカリフォルニア。ロサンゼルス市郊外のサロンで単発の仕事をする傍ら、ラスベガスのサロンではご自分で施術をするそうです。

より確かな美を求めるお客様一人ひとりに最適な施術を提供する「Anew Beaute」(ケイナさんが勤務するインスタグラム @anew_beauteより抜粋)。

 

ケイナさんが得意なのは、超音波を使って行う3段階のフェイスリフト(①まず超音波で筋肉を刺激して、筋肉が萎縮した状態をキープする ②筋肉が上がったら、今度は中の皮膚を作るところも刺激してあげて引き締める ③最後に肌の毛穴も閉じる)という工程。「ズボラさんに大人気ですよ。血も出ないし、かさぶたもできないし…」と軽快な口調で答えてくれました。

「CBDスパ」バーム開発の背景とは?ケイナさんが明かす、日本輸出対策の裏側。

ケイナさんは、お客様の体や肌にやさしい施術を提供したいとの想いから、アロマテラピーのアイデアを取り入れたCBDバームを一から作りました。バームの名称は「CBDスパ」というものを思いついて1ヶ月前に商標登録。現在はエステサロン「ブラック・サファイア・ビューティLLC」で提供しています。

精神依存性のある「THC(テトラヒドロカンナビノール)」が0.3%以下という、厳しい日本輸出基準をクリアした「CBDスパ」バーム。

「CBDスパ」バーム開発の経緯について当時の思い出について、ケイナさんは次のように語ります。「CBDは、オイルとかヴェープリキッドを作っている会社とかはたくさんあるんですけど、そういう会社はマッサージクリームの作り方は分からなく苦労しました。そこで私が最終的に突き止めたのが、化学工場でCBDの成分だけを抽出して、クリスタル状に濃縮して、大麻の匂いも取り除いたものをバームに入れてくれる会社だったんです。その会社と提携して、日本にも輸出できるように、THCの含有量0.3%以下をクリアする調合で、このバームを開発しました。『THCフリーの製品』という、テスト結果もお見せできますよ」。

ちなみに「CBDスパ」バームのCBDは、「クリスタル」という半透明の結晶の粉末である濃縮版のCBDを使っているため、完全なオーガニック製品。動物実験をしていないという部分が、ヘルスコンシャスな人たちが多いカリフォルニアでも大人気になりそうなのも頷けますね。

他のCBD製品にはない、「アロマテラピー」という独自の発想

「CBDスパ」バームは、小さな子どもの皮膚にもやさしい成分だけを厳選しています。

手洗い後の指にとって、しばらくすると体熱でさらっと溶けて何十倍にも伸びる「CBDスパ」バームは、どんな人肌にも優しい気がします。

その理由をケイナさんが答えてくれました。「スーッと馴染むのは、ビーワックスを使ったおかげ。そのほかに使っている原料もシアバター、エッセンシャルオイルと、本当に体に害のないものだけです。当初から赤ちゃんや皮膚の弱い子どもにも使えるものにしようと、混ぜる方のプロダクトもナチュラルなものを使おうと決めていました。アロマセラピーという発想を取り入れたCBDバームを作りたかったんです」。

使ってみると、花の香りのエッセンシャルオイル(配合は企業秘密)が、すっと鼻に入ってきます。他のCBDクリームとの差は、アロマテラピーを体得しているケイナさんが配合したエッセンシャルオイルが入っていることと伺いました。

「脳からリラックスできるようにという目線で、こだわりを持ちました」と話すケイナさん。

実際に「CBDスパ」バームをご使用のお客様は、まず匂いを気に入ってくれるお客様が多いと聞きます。その理由についてケイナさんは、次のように話します。

「最初に呼吸器にアプローチするようにつくってあるので、アロマテラピーで匂いを嗅いだ瞬間に脳からリラックスしていただくことができるのです。そのため体の緊張を解きほぐれ、10分ぐらいするとCBDで体の血行が良くなって段々と温かくなってくるのが感じられます。ただ、ミント系のオイルも入っているので、妊婦さんは注意が必要です。念のため、医師に確認してからご使用いただければと思います」。

皮膚が弱くても愛される、CBDならではの治癒力を生かした製品づくり

「エステティシャンの目線で納得できる『独自の香り製法』を見つけるべく、開発の際は何回も試行錯誤を繰り返しました」とケイナさんは語ります。

なぜ「CBDスパ」バームの香りが多くのお客様から指示を得ているのでしょうか。それは、エステティシャンのケイナさんがCBD(カンナビジオール)の香料だけでは納得せずに、より効果を感じられるための「独自の香り製法」にこだわったから。

「CBD製品は、ジムでエクササイズした後に筋肉の炎症を抑えるためにクリームやロールオンタイプのオイルを使ったり、あとは、シニアが関節痛に使うのがメインだったんです。だから、製品開発者はタイガーバームとかを模倣するんですね。つまり、既存のクリームや湿布を参考にして作ってしまっているんです。美容業界とは畑がまったく違うのに、香りへのこだわりが少し乱雑かもしれないなと、個人的に感じました。私だったらそんなものを顔に塗るとか、傷跡に塗るとか、できないなと思って…。なので、この『CBDスパ』バームを開発しました」。

まだまだエステティシャン・ケイナさんの奥深いこだわりがありました。それは、どんな肌状態の方も安心して使えるという、やさしさです。

「『CBDスパ』バームは当初、かゆみを感じる患者さんにおすすめしていました。でも、かすり傷などが治ってかさぶたが乾くと、次は保湿クリームで炎症を治す必要がありますよね。そうなると、結局傷口がカチカチになると皮膚が引っ張られて余計にかゆくなってしまうんです。一方、CBDは痛みや不快感を抑え、血流を増やして修復する助けになります。ワセリンや普通の軟膏だと、カバーして保湿する作用はあるんですけど、CBDは肌に一回入ると3日も4日も守ってくれるんです。肌の中で一生懸命治そうとしてくれるのは、CBDならではの有益な点ですね!」。

数多くのお客様に支持されるCBD製品は、ケイナさんの計り知れない情熱による結晶です。

さらに、女性エステティシャンだからこそのアイデアも、製品の中に詰め込まれています。「よくある悩みなのですが、下着の擦れる部分の擦れやかぶれ、ナプキンのかぶれがあって…。これにも安心して使える製品になったらいいなと思ったんです」。

冒頭でも記した通り、肌に塗るCBD製品に期待される効果は鎮痛と炎症を抑えることですが、開発者の独自の目線が、製品へのこだわり、ひいてはお客様への愛情につながっていくもの。ケイナさんへの「CBDスパ」バームへのこだわりを紐解くうちに、開発を思い立ったときの計り知れない情熱に出会うことができました。

いつでも携帯したいほど、すこぶる役立つ「CBDスパ」パーム

傷を早く治すためだけでなく、筋肉痛や関節痛の緩和にも使えるところが、「CBDスパ」バームの優れた特長。聞くところによると、ケイナさんのご主人はバンドマンでドラム奏者。彼がミュージシャン仲間たちに試しにつけてもらったところ、好評でどんどん周囲に広がっていったそう。

持ち歩ける携帯サイズが好評なのは、筋肉痛や関節痛の緩和を助けるという「CBDスパ」バームの利点があってこそ。

「夫は常に筋肉痛なんですけど、もうこれは手放せないといって、ツアーに持って行っています。それもあって、いつでも持ち歩ける携帯サイズにしたんです。あと、パイロットさんたちにも使っていただいたんですけど、座りっぱなしで首や肩、腰が凝るので、これを体にすり込んでリラックスしてもらってます」と、ケイナさんは「CBDスパ」バームへの自信を覗かせます。

しかし現状は漢方薬みたいなもので、医薬品として効果があるかどうかは科学的に証明されていないのがCBD。米国食品医薬品局(FDA)が認可しているCBDは、てんかんの治療に使われる「エピディオレックス」という医療用のCBDのみなのです。ケイナさんにもっと詳しい回答をいただくことができました。

CBDに対して好意的な態度を示すAnew Laser MDの医師、Dr.Thomas Lin, MD(@anew_laser_mdより抜粋)。

 

リン医師(Dr.Thomas Lin, MD)はこのサロンで、ボトックスからライポサクションまで幅広いトリートメントを提供しながら、ハイパーバリック酸素セラピー、サウナ等を取り入れたホリスティックな治療を売りにしているのですが、CBDに対して好意的でした。

「体内にCBD受容体というものをもともと持っています。手術後の炎症、それから関節痛も筋肉痛もトラウマになります。このバームはオイルなので、局部につけると皮膚に良く浸透して筋肉に到達します。そして痛みのある線維が癒えるのを助けるんです。痛みの線維に薬が到達するので、すぐに良くなったのを感じられます」。

それから、CBD(カンナビジオール)が叶える免疫力についても、以下のように解説しています。

「免疫力というものは、本来炎症を抑えてくれるものですが、炎症が過剰になると問題になります。そこで、CBDが乱れた免疫力を調整してくれます。例えば手術後に腫れている場合など、CBDバームは炎症からの回復を助け、よりスムーズな治癒プロセスをつくり出します」。

炎症抑制効果と鎮痛効果の薬効作用だけを発揮する、CBDのスーパー底力

リラックス効果の高い「CBDスパ」バームは、マッサージ効果を高めるという利点も。

エステティシャン目線で考えた場合、何より着目したいのは、体の緊張をほぐしてリラックスさせるCBD本来の効果だと、Anew Beauteのリン医師(Dr.Thomas Lin, MD)は力説します。

「私たち(Anew Beaute)は、バームを塗る際にマッサージ施術を行うこともありますよ。それはCBDが体本来が備わっている免疫力を助けるという良い例なんです。それにCBDには、陶酔感をもたらすTHC(テトラヒドロカンナビノール)は含まれていません。つまり、CBDは体をリラックスさせるためだけに有効で、あるのは炎症抑制効果と鎮痛効果だけ。人々が悪いイメージを持つものは一切入っていないんです」。

「CBDが含まれる製品を使っても“ハイ”にはなりませんから、使用を恐れることはないです。それこそが、ここまで広く消費されるようになった理由なのです。ただし、皮膚組織に届く純度の高いものを選ぶ必要があると思います」。

写真はケイナさん開発の「CBDスパ」バーム。適正価格の目安は、CBD含有量を見比べると良いでしょう。

ちなみに「CBDスパ」バームは、CBD(カンナビジオール)が500mg入り。これはスキンケア製品の中では十分過ぎるほどの量です。購入する際、濃度はCBDのmg数で確認してください。ものによっては100mg〜数千mgぐらいまで幅がありますが、通常は濃度の高さに比例して値段も上がるので、安価で高濃度の製品は疑ってみるといいでしょう。

また、「CBD〇〇mg」と記さずに、何の成分かは分からない状態で「〇〇mg」入りとパッケージに書いてある商品も出回っていますので、購入の際は十分に気をつけてください。信頼できるブランドのCBD製品は、実験室で濃度と安全性を確認し、それを製品に明記してあります。

そして、繰り返しになりますが、日本で使用するCBD(カンナビジオール)はTHCが「0%」の製品を選ぶようにしてください。アメリカではTHC0.3%以下のCBDなら大丈夫でも、日本ではその規定がはっきりと定まっていないため、問題になる可能性があります。ケイナさんの「CBDスパ」バームは、THCが「0%」。今後、日本でも通販を開始する予定です(お問い合わせは下記の電話番号まで)。

安全なCBD製品の見極めは「産業大麻からの摂取」かどうかをチェック!

おうちタイムが長引いたときの、“リラックス美容アイテム”としても大活躍なCBD製品。

この記事を通して、今までCBD(カンナビジオール)に懐疑的だった人も、以前とは少し違う印象を持ってもらえたのではないかなと思います。ケイナさんやリン医師にインタビュー取材した私自身も、CBDがこれから人々の先入観や価値観を変えていくことになると強く感じています。

リラックスできるCBD製品は、昨今のように自宅勤務が続いて、首も肩も、あちこちが凝り出したときに重宝するもの。適度な筋トレも大事ですが、効果や利便性の高いCBD製品を使って、自宅でおうちエステを始めてみると毎日がより楽しくなると思いますよ。

取材協力

Anew Laser MD (http://anewlasermd.com)
(Mon – Fri 10am-5pm / Sat 10am – 1pm)
20162 SW Birch St Suite 150, Newport Beach, CA 92660

日本での「CBDスパ」バーム:お問い合わせ先
probijoux有限会社
電話番号:050-5539-1221

Black Sapphire Spa & Beauty Group (https://www.blacksapphirespa.com/)
(Tue – Thu 11am-7pm / Fri & Sat 3pm-6pm / Sun 12pm-5pm )
3855 S Valley blvd, #2 Las Vegas, NV 89103

この記事を書いたライター

Beauty Lifestyle Writer

洋楽専門誌編集部に勤務したあと、1999年、カリフォルニア州ロサンゼルスに移住。フリーの音楽ライターとしてライナーノーツ執筆・取材・ライブレポートなどを数多くこなす。ファーマーズマーケットで仕入れる地元の食材を使ったナチュラルな生活と音楽ライブがエネルギーの源。

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