美容医療界で大注目の美容成分「グルタチオン」って何がすごいの?②【医療現場で注目の理由】ー 知って損なし!美容の知識 ー

日進月歩の美容の現場で、美白・エイジング美容がさらにアップデート。そのキーとなっているのが、強力な美容効果を発揮する成分「グルタチオン」です。目指す美肌に近づくために知っておきたい美容成分「グルタチオン」を3回に分けて徹底レポしちゃいます!第1回目は「「美白との深い関係」について特集いたしました。第2回目の今回は「医薬品に利用されている理由」をお届けします。

 

そもそもグルタチオン って何?

グルタチオンは、3つのアミノ酸(グルタミン酸・システイン・グリシン)が結合したトリペプチドという物質で、細胞や肝臓、血液、脳など人間の体内や自然界にも存在し、古くから病気治療のための医薬品に使用されている化合物です。細胞の活性化に働きかけ、私たちが健康に生きていくために必須の栄養素になっています。

グルタチオンを構成する3つのアミノ酸とは?

美容医療界で大注目の美容成分「グルタチオン」って何がすごいの?②【医療現場で注目の理由】ー 知って損なし!美容の知識 ー

私たちの体はたんぱく質で出来ていて、そのたんぱく質をつくっているのが20種類のアミノ酸です。生物の源ともいえるアミノ酸は、体の健康・維持に深く関わっています。

グルタチオンを構成している3つのアミノ酸には、次のような働きがあります。

・グルタミン酸

うまみ成分として知られているアミノ酸。脳の活性化や、アンモニアの解毒作用による利尿効果があります。

・システイン

毛髪や爪、皮膚に多く含まれているアミノ酸。肝臓の解毒作用や皮膚の代謝に働きかけます。

・グリシン

神経伝達に関わり、体を動かしたり、睡眠の質を高めたりする役割を担っているアミノ酸。コラーゲン構成にも欠かせない成分です。

医薬品成分として治療に使われる理由

美容医療界で大注目の美容成分「グルタチオン」って何がすごいの?②【医療現場で注目の理由】ー 知って損なし!美容の知識 ー

グルタチオンには強力な解毒作用と抗酸化作用があります。体内の毒素を排出したり、細胞の老化を予防したり修復する効果が期待でき、さまざまな治療に用いられています。

■ グルタチオンの解毒作用

私たちの体に入り込んだ有害な物質は、肝臓で分解され無毒化して、体外に排出されます。グルタチオンは肝臓の解毒を助ける作用で、肝機能を高める効果をもたらします。

■ グルタチオンの抗酸化作用

体の老化や慢性疾患の原因となる活性酵素を抑え、病気など健康障害を引き起こすリスクを下げたり、免疫力を向上させる効果が期待できます。

【グルタチオンが使われている主な疾病・症状】
慢性肝炎
アルコールやウィルスによる慢性疾患
脳卒中、心筋梗塞など生活習慣病予防
アレルギー予防
パーキンソン病
薬物中毒
つわり
皮膚疾患
慢性疲労

 

グルタチオンの取り入れ方

美容医療界で大注目の美容成分「グルタチオン」って何がすごいの?②【医療現場で注目の理由】ー 知って損なし!美容の知識 ー

健康維持や美容に不可欠なグルタチオンは体内でつくられますが、20代をピークに加齢で低下していくといわれています。グルタチオンの減少は、肝機能の低下や肌荒れなどをもたらすことも考えられます。健康に過ごすために必須のグルタチオン補充には次のような取り入れ方があります。

■ 点滴、注射

ダイレクトに体に投与するため、素早く全身に有効成分が巡り、高い吸収率で治癒力を高めます。グルタチオンは医薬品成分であること、また針を刺すという医療行為となるため、医療機関での取り扱いになります。

■ 内服薬

病院での処方が必要です。針を刺す注射や点滴が苦手な人、通院が困難な人におすすめです。

■ サプリメント

日本の薬事法では、グルタチオンは医薬品扱いとなっているため、サプリメントの製造・販売はできません。自己責任の元、ネット通販などで海外製品を手に入れることになります。ただし、グルタチオンを含むトルラ酵母を原料とするサプリメントは、日本でも販売が許可されています。

■ 食品

美容医療界で大注目の美容成分「グルタチオン」って何がすごいの?②【医療現場で注目の理由】ー 知って損なし!美容の知識 ー

自然界にも存在するグルタチオンは、肉類や野菜など多くの食品に含まれています。胃腸からの吸収はされにくいともいわれているため、毎日の食事に積極的に取り入れることが望ましいです。

【グルタチオンを多く含む食材】
肉類、魚介類、レバー、トマト、ブロッコリー、ほうれん草、アスパラガス 、キャベツ、キュウリ 、カボチャ、豆類、キノコ、キウイ、パン酵母など。

 

グルタチオンのリスク・副作用

グルタチオンは薬の副作用の治療に使われることもあるほど安全性が高く、その副作用は非常に少ないといわれています。それでも薬品である以上リスクがゼロではありません。ごく稀ではありますが、起こり得る副作用には、食欲不振、吐き気、嘔吐、頭痛、発疹やアナフィラキシー様症状、発疹などがあります。

最新の美容情報を受け取る!

最新の美容情報を受け取る!

よろしければ いいね!をお願いします

Twitterで

スキンケアの最新記事