こんにちは、ハワイ・アイランド料理研究家の藤沢セリカです。

私は数十年前、暮らす感覚でハワイに長く滞在していました。そのせいかハワイは第二のふるさとだと思っています。ここ最近では何かと忙しく、年1度くらいしか行くことができないのですが、実はそれもハワイに呼ばれないと、行けないのです。スピリチュアルなイメージですが、ハワイはそんな場所です。 嬉しいことに、今年も呼んでもらえました。しかも「ボルケーノで朝食を食べませんか?」という素敵なお誘いで。キラウエア火山(ボルケーノ)は私にとって特別な場所。ビッグアイランド(ハワイ島)はハワイ諸島で一番、大好きな島。 私は即座にチケットを購入し、そのお誘いがあった3日後に旅立ちました。

ハワイはメジャーだし、誰もが知っていると思われている島だけど、本当は誰も知らないこともいっぱい詰まっている神秘の島です。今回はそんな神秘的なハワイ島の、知られざる一面もご紹介いたしますね。

オアフ島ホノルル

まずは数日オアフ島に滞在しました。そして見た、最近のハワイ事情をお届けします。 アラモアナショッピングセンターにある日本食をメインとしたスーパー白木屋が「シロキヤジャパンビレッジウォーク」という名前にリニューアルしてグランドオープンしていました。連日大行列&大渋滞で、とにかく大人気!フードコートにはお弁当やお好み焼き、焼肉屋さん、日本のケーキなど盛りだくさん。

ハワイは今、ちょっとした日本食ブームです。他にも日本のお店が豊富で、個人店はワイキキのメインストリートにはありませんが、ちょっと奥に入るとたくさんあります。 特に多いのが日本スタイルの居酒屋。それも、どこで食べても美味しいのです。日本の味が世界に通用していることは間違いありませんね。 海外だと特に味の繊細さ、見た目の美しさなどを強く感じられます。同じ日本人としてはうれしい限りです。

オアフからビッグアイランドへ、癒し&ハッピーを探す旅2016 「ボルケーノで、朝食を」

でも忘れてはいけません、私はハワイの伝統料理も大好きです! ということで、今回は友人の家の近所にあるローカルの食堂「ハイウェイイン」に行きました。 コンビネーションプレート(ポイ、タロイモのフライ、ロミロミサーモン、タロイモの葉で包んで蒸した豚肉のラウラウ、ココナッツミルクのデザート・ハウピア)とフライドライスのロコモコをチョイス。どちらも店の人気メニューです。

昔、ハワイアンのおばあちゃんに聞いた話では、「ポイ(タロイモをすり潰して発酵させたもの)は葉と一緒に食べると喜ぶから美味しくなるのよ」と。それは本当でした。ポイはそのままだと苦くて酸っぱくて美味しいものではないけれど、こうして食べると本当に美味しいハワイのソウルフード。皆さんも機会があったらぜひ、やってみてください!

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ビッグアイランド(ハワイ島)へ

さて、いよいよビッグアイランドへ行く日が来ました。ビッグアイランドとは、ハワイ諸島で最も大きく若い島。今もまだ噴火し溶岩が流れ、成長し続けている島です。 早朝のフライトでハワイ島ヒロ空港に到着。レンタカーをゲットし、お声掛けしてくれたご夫妻との待ち合わせ場所へ。 向かう場所は私の聖地、キラウエア火山ボルケーノナショナルパーク。 オアフからビッグアイランドへ、癒し&ハッピーを探す旅2016 「ボルケーノで、朝食を」

キラウエア火山は今でも噴火し続けている活火山。かれこれ32年間も噴火は続いています。そしてここはハワイに伝わる神話には欠かせない、女神ペレが住む場所。 ペレにまつわる伝説は恋話が多く、そのほとんどが激怒し相手を燃やしてしまう、というもの。ちょっぴり怖くて情熱的な恋多き女神様なのです。でも、そんなペレが私は大好き! キラウエア火山に来るといつもハレマウマウ(ペレが住んでいると言われている火口)にペレの大好物のオヘロベリー(キラウエア火山にしか生息しない木の実)を摘んで投げ入れ、「ここにまた来ることが出来ました、ありがとう」とご挨拶に行きます。※現在ハレマウマウは噴火しているため近づくことはできません。

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ヒロからドライブして約40分。今回の旅をアテンドしてくれたミュゲルとチズイにボルケーノ付近で合流。ミュゲルはコーヒーの専門家 。美味しいコーヒー豆を求めて世界を渡り、ハワイ島で焙煎。世界各地でコーヒーに関する講演なども行っています。チズイはコーヒーの勉強をしにハワイ島へ。ここで二人は出会ったそうです。人が少ないこの島でも、ロマンスはあるのですね、うらやましい限り!素敵です。

キラウエア火山ボルケーノナショナルパークは標高が高いので涼しく、緑がキレイな場所。到着したら、素敵な出来事が待っていました。 ミュゲル&チズイのファミリーと言えるビッグアイランドコーヒー農園のケリーとブランドン。彼らはアメリカ本土からコーヒーを作るためにハワイ島に移り住み、今では本土でも注目されるコーヒー豆を育てています。大自然の中でいただくチズイ手作りの朝食と入れたての美味しいコーヒー。「ボルケーノで朝食を」とは、こういうことだったのですね、素敵な演出&ごはんに大満足!

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そして頂いたのが今ハワイで話題のハニークリームパイナップル。ビックリ、なんて美味しいのでしょう! ハニークリームパイナップルとは、別名ホワイトパイナップルとも言い、実が真っ白で芯も柔らかく、驚くほど甘い。スーパーなどでは20ドル前後、お高い店では40ドル以上します。普通のパイナップルはせいぜい5ドルくらいだけに、お値段も驚きですね。

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あらためて思うこと、それは人とのつながり、そして友情。私は、そのつながりと友情でここにいるという実感を味わい、とても幸せな気持ちになりました。

キラウエア火山の散策

ステキな朝食のあとはキラウエア火山の散策。チズイはビッグアイランドのプロのガイドさん。今まで何度もこの地を訪れていましたが、ちゃんとお話しを聞いたのは初めて。 一面溶岩に覆われた台地は、そのジェネレーションにより、亀裂や模様が違うそうです。確かに古いものほど茶色く、やがて土に帰る様子が分かります。また、熱い溶岩がグツグツと飛び散るときに糸を引き、それが固まり透明な糸のようなものになって落ちています。それをハワイでは「ペレの髪の毛」と言っているそうです。そんな暗黒の中でも、時間を経て花を咲かせる木々たち、感動的です。 オアフからビッグアイランドへ、癒し&ハッピーを探す旅2016 「ボルケーノで、朝食を」 オアフからビッグアイランドへ、癒し&ハッピーを探す旅2016 「ボルケーノで、朝食を」

キラウエア火山の溶岩は年代によって劣化し、細かい石ころのようにもなっています。キラキラしていてキレイだからと持って行ってはダメ! 溶岩は女神ペレのもので、そのひとかけらでも持ち帰ったら災いが起こる、と言われています。その証拠にボルケーノミュージアムには、うっかり持ち帰って災いが起こり、キラウエア火山に戻しに来た、という溶岩の欠片がたくさん展示されています。皆さまもお気をつけくださいませ。

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キラウエア火山はとてもスピリチュアルな場所。 自分のオーラを見ることが出来ると言われているラバチューブや神々が住む森もあります。ここは地球上でもっともマグマのパワーを感じる場所です。 「疲れや、パワーがなくなったと感じたら、溶岩の上に寝て、エネルギーをチャージしなさい」というのはハワイアンの昔からの言い伝え。 寝転ぶと、背中から感じるパワーが半端なく、まるで携帯電話になったみたい。エネルギーを充電して、さあ、行きましょう!

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後編へ続く)

この記事を書いたライター

Cooking Expert/Author

1961年2月4日生まれ、水瓶座O型。料理研究家。ハワイ、バリ、タヒチなどのアイランド料理研究家でもある。TV、ラジオなどメディアでの情報発信、ケータリングなど、食に関して幅広く活躍中。著書に『ハワイごはん』『湘南ごはん』『海ごはん』『ホノルル食堂』など。オフィシャルホームページ「ALOHA DELI

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