エイジングケアの味方「成長ホルモン」推し活のススメ
子供の成長を促す「成長ホルモン」。身長も伸びどまりを迎えた大人には無関係なもの、もしくは「もう分泌もされてないんじゃないの！？」なんて思っていませんか？
大人世代にとっての成長ホルモンは、日々加速する『エイジング』に待ったを掛ける重要な役割を担っています。関係ないどころか、大いに分泌させたいホルモンといっても過言ではありません！
成長ホルモンは、成長期に分泌のピークを迎え、加齢とともに分泌量は低下の一途をたどるのですが、何歳になっても増やせる＼伸びしろを持つ／ホルモンなのです！
今回は、若返りを内側から支えてくれる「成長ホルモン」の増やし方＝『推し活』についてご紹介します。
大人の成長ホルモンの特性
正式名は「ヒト成長ホルモン（HGH）」といい、脳の下垂体から分泌されるホルモンです。成長期には身長を伸ばす作用が、成人になっても骨や筋肉、皮膚を丈夫にする働きや、代謝の活性化、臓器を修復・再生する作用があるといわれています。
加齢とともに分泌量が減り、不足してしていくと、体内のさまざまな機能が衰える一因になります。そのため、疲労感、コレステロールの増加、体重の増加など健康面に影を落とし、美容面では、肌の修復や再生が遅くなるため、ハリが失われ、しわやたるみ、シミが増えるなど、肌のエイジングが進んでいきます。
若さと美肌のカギ！成長ホルモン推し活のポイント3つ
医療機関で定期的に注射で補う「成長ホルモン療法」は速攻性もあり効果的ですが、費用が高額というデメリットもあります。現実的には、自力でドバドバと増やしたいところです。
成長ホルモンを自然に増やす方法＝『推し活』では、以下のポイントを意識して、バランスの取れた生活を心がけましょう。
1 睡眠
成長ホルモンが最も多く分泌されるのは、睡眠中です。うとうと、ダラダラではなく、しっかり熟睡する「質」の良さが求められます。「黄金の90分」とも呼ばれる入眠タイム（深い眠りの時間）をいかに確保するかが分泌量を増やすカギ！脳をしっかり休めて熟睡できる環境を整えましょう。
＜睡眠の質の上げ方＞
◯ ベッドでスマホなど脳を覚醒させるブルーライトを見ない
◯ 日中遅くのカフェインは控える
◯ 寝室は快適な温度に保つ
◯ 軽いストレッチをする
◯ 食事は就寝の3時間前までに終わらせる
◯ できるだけ決まった時間に就寝する
2 筋トレ
運動で体を動かしてあげることも成長ホルモンの分泌を促す効果があります。特に、効果的なものが筋トレです。筋肉に負荷をかけると生成される乳酸が脳の下垂体を刺激して、成長ホルモンの分泌を促進するといわれています。
運動が苦手な方は、「筋トレなんて無理〜！」と後ろ向きになりそうですが、自宅でも気軽にできる簡単で効果的な筋トレが「スロースクワット」です。ひざの曲げ伸ばしをゆっくりした動作で行うだけで、負荷は小さくても大きな効果が得られます。1日5回から10回を目安に行ってみてください。
＜スロースクワット方法＞
① 肩幅くらいに足を開いて真っ直ぐに立ち、5秒かけてゆっくりとひざを曲げる
② 5秒かけてゆっくり元に戻る。この時ひざを真っ直ぐに伸ばさないようにすること。
３ アミノ酸を摂取
成長ホルモンはタンパク質のため、その素となるアミノ酸を摂取することも分泌促進のポイントです。アミノ酸は、大豆製品、肉類、卵、乳製品、野菜などに多く含まれています。普段の食事からはもちろん、サプリメントでも摂取できます。
推し活で注目したいのは、成長ホルモンを増やすための睡眠と筋トレを応援する2つのアミノ酸、「GABA」と「アルギニン」です。
◯ GABA
脳と中枢神経系の鎮静剤ともいわれ、ストレスを緩和し、快適な睡眠を導くアミノ酸。
トマト 米 お茶 キムチ 大豆 じゃがいも かぼちゃ 芽キャベツ ぶどうなどに多く含まれています。
◯ アルギニン
血流を促進し、筋トレなど体作りを後押ししてくれるアミノ酸。
豚肉、大豆、卵、魚介類、スイカなどに多く含まれています。
今日から始める！ホルモン推し活
美しさ、若々しさを保つには、「食べて、寝て、動く」が【ゆるぎない基本】です。この基本3柱を規則正しく行えば、成長ホルモンがブースターとなり、若々しい印象という美の連鎖につながっていきます。
「ゆるくても良いから少し体を動かしてみる」「できるだけスマホをいじらずに就寝する」「お肉も魚も野菜もちゃんと食べる」って、決して難しいことではないはず。そう念じて、今日から成長ホルモンの推し活にハマってみませんか？
参照：
https://www.healthline.com/nutrition/11-ways-to-increase-hgh#5.-Consider-taking-a-GABA-supplement
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp
https://www.naro.go.jp/laboratory/nfri/contens/ffdb/ffdb.html
https://fooddb.mext.go.jp/index.pl
