花粉の季節こそ話題にしたい!“ビーポーレン(蜂の花粉)”の楽しみ方【前編】

海外で注目を集めるヘルシーなスーパーフードといえば、中東フードの「タヒニ」や、ダイエットにも効果的「フムス」などが挙げられますが、今、LA(ロサンゼルス)やハワイで話題を集めているのが、“ビーポーレン”です。

読んで字の如く「ビー(蜂の)ポーレン(花粉)」といわれると、花粉やアレルギーに悪いのではと思ってしまいがちですが、むしろ、花粉症を代表とするアレルギーを抑制する効果も報告されています(※)。

鮮やかな黄色の小さな粒のため、スムージーやアサイーボールなどにも取り入れやすく、 年間を通して温暖かつ健康志向な女性が多いLAやハワイでも注目されています。驚くべき栄養価とともに、ミツバチや栄養素の働きを解き明かしながら、ビーポーレンの正体を探っていきましょう。

※ただし非常に強い食品であるため、ナチュラルフードとはいっても、特に最初は少しずつの摂取が望ましいです。

そもそもビーポーレンって何?

花粉の季節こそ話題にしたい!“ビーポーレン(蜂の花粉)”の楽しみ方【前編】

小さな黄色の粒にぎっしりと、豊富な栄養が含まれるビーポーレン。“蜂の花粉”という名前の通り、蜂は花から花へと飛び回り蜜を吸いながら、足についた花粉を蜜で丸めてお団子を作っています。

花に止まった蜂がしきりに両足を動かしているのは、まさにビーポーレン作りの真っ最中。本来、粉のままでは運びにくい花粉を蜜で固めることによって、両足につけたまま巣まで運ぶことが可能になるわけです。

さらに蜂のエネルギー源となるハチミツから摂取できない栄養素はビーポーレンで補うことができるといわれており、小さな蜂たちに一日50kmを飛び回る驚異のスタミナをもたらしているのです。

花粉の季節こそ話題にしたい!“ビーポーレン(蜂の花粉)”の楽しみ方【前編】

またビーポーレンを採取し続けた働き蜂は、乳白色の液を分泌し、女王蜂にとって必要不可欠な栄養「ロイヤルゼリー」をつくります。高い健康効果が謳われるロイヤルゼリーのもとをたどると、ビーポーレンが原料となっていることからも、スーパーフードとしての価値の高さが窺い知れます。

実際にアメリカやヨーロッパでも古くはパーフェクト・フード(完全食品)と呼ばれ、滋養強壮に優れた自然食品として食されてきた歴史があります。スペインでは鎮静剤として医療に使用され、中国でも漢方薬の処方に加えられるなど、薬効が認められたナチュラルフードでもあるのです。

それが近年になり、スーパーフードとしてアメリカの書籍で紹介されたり、ヴィクトリア・ベッカムが美容と健康のために愛用していたりすることが分かり、LAの女性の間でも再び脚光を浴び始めています。

特にヘルスコンシャスの高い女性たちが日課として取り入れることの多い、スムージーやフレッシュジュース、アサイーボールの中に簡単にトッピングできることから、LAやハワイの人気店でもビーポーレンが使用されることが多くなりました。熱に弱いため、食べ物や飲み物へのトッピングとして摂取するのが効果的ですが、強いクセもなくほんのりとした甘みはスムージーとの相性も抜群。女性たちを虜にするその秘密を、次章以降で詳しく見て行きましょう。

まず栄養素の働き方を理解しよう!

花粉の季節こそ話題にしたい!“ビーポーレン(蜂の花粉)”の楽しみ方【前編】

人間の体は約60兆個の細胞でできており、私たちが健康に生きていくために必要な栄養素は46種類であることが分かってきていきます。それが、アミノ酸8種、ビタミン18種、ミネラル20種であり、計46種類の必須栄養素は体内で生成することも、蓄えておくこともできないとされています。

そのため、普段の食生活から摂取することが非常に重要なのです。さらにポイントとなるのが、それらの栄養素は“生命の鎖”と呼称されるように、すべてが密接に関わり合い、助け合いながら最大の効果を発揮しているということ。例えば、カルシウムの成分を効果的に作用させるには、マグネシウムや鉄、ビタミンA、B1、B2などが必須であり、そのマグネシウムを働かせるには、銅、鉄、ビタミンD、B6類が必要、さらに鉄が働くには亜鉛、ビタミンC、B6、Eなどが必要になってきます。

つまり栄養素を単体で摂取した場合、体内では効果的に働いていないことが多いのです。

花粉の季節こそ話題にしたい!“ビーポーレン(蜂の花粉)”の楽しみ方【前編】

簡単な栄養補給としてサプリを摂取する方も多いですが、サプリは足りない栄養分の補完であって、働かせたい作用を単体でプラスするのは困難です。普段からバランスの悪い食生活を送りながら、肌荒れを解消するためにビタミンのサプリだけを摂取したところで、その効果は非常に少ないとされています。

他の栄養は取れているのに、その栄養だけが食生活から上手に摂取できない場合に、サプリなどで補うことにより、サプリ成分だけでなく、食事から摂取する栄養素も相乗的に働き始めるわけです。健康的なライフスタイルにおける謳い文句のように“バランスの取れた食生活”という言葉を耳にしますが、バランスの良い栄養素を取る重要性は、そこにあるのです。

そして、ビーポーレンが高く評価される理由こそが、まさに“栄養バランスの良さ”にあります。

100種類以上の驚異の栄養素!

花粉の季節こそ話題にしたい!“ビーポーレン(蜂の花粉)”の楽しみ方【前編】

一粒の大きさが10~25㎎程といわれる非常に小さなビーポーレンですが、含まれる栄養素はなんと100種類以上。そこには人間が必要とする栄養素の多くがバランス良く含まれており、主要な栄養素だけでも、アミノ酸20~23種、ビタミン12~16種、ミネラル10~20種といわれています(*ビーポーレンの種類によって配合成分に誤差あり)。

そしてその他の成分も含めると、合計で90~100種類以上の成分が摂取できることになり、これだけの種類の栄養素がひとつの食品に含まれているケースは極めて珍しいです。

以下で主要な栄養素をご紹介しておきましょう。

アミノ酸:
トリプトファン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、ヒスチジン、アルギニン、グルタミン酸、アスパラギン*これらのうち最初の9種は必須アミノ酸(体内で合成できず、食事から摂取する必要があるアミノ酸)に該当する。

 

ビタミン:
ビタミンA(α―カロテン、β―カロテン)、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミン C、ビタミンE、ナイアシン、葉酸 etc

 

ミネラル:
カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、銅、亜鉛、マンガン、ナトリウム、カリウム etc

 

その他:
食物繊維(水溶性食物繊維、不溶性食物繊維)、フラボノイド・フェノール類、カロテノイド類、コエンザイムQ10 etc

 

以上のように、ビーポーレンに含まれる栄養素は、食品や化粧品などの成分表でもよく目にする重要な栄養素ばかり。実際にスプーン1杯のビーポーレンに含まれるタンパク質は、同量のチキンや牛肉よりも多く、また単体の食材から摂取できるビタミン類の総量としては最大であることが報告されています。

そしてそれらの種類豊富な栄養素が、たったひとつの小さなナチュラルフードに含まれているということが、“完全食品”と称される所以なのです。

花粉の季節こそ話題にしたい!“ビーポーレン(蜂の花粉)”の楽しみ方【前編】

それぞれの栄養素が持つ効能から、疲労回復、整腸効果、貧血の改善、抗酸化作用、生活習慣病の予防など、体と肌にとっても高い効果が期待できます。

しかし最大の特徴といえるのが、体や肌全体の健康レベルを底上げしてくれる、生き生きとした活力を与えてくれる、という包括的な健康効果。そのほかには例を見ない圧倒的な効果・効能の秘密は、ビーポーレンの材料である「花粉」にあります。

花粉は、敵か味方か?

花粉の季節こそ話題にしたい!“ビーポーレン(蜂の花粉)”の楽しみ方【前編】

ビーポーレンの元になる“花粉”という言葉を聞くと、春先に多くの人を悩ませるあの“花粉症”を連想し、思わず鼻がムズムズしてしまう方もいるかもしれません。しかし、花粉には2種類あり、風によって運ばれる花粉(風媒性花粉)と、虫や鳥によって運ばれる花粉(虫媒性花粉)に分類されます。ビーポーレンは後者に属し、体内に摂取することで花粉症になるということはありません。

そもそも一般的に花粉とは、オシベの先についた黄色い粉(種類によって色は異なります)を指し、メシベに着いて種子が出来ます。その受粉作業をするのが、花を飛び回る蜂などに代表される虫たちというわけですが、メシベに到達した瞬間に花粉管を生成し、メシベの奥に受粉させます。その花粉管の長さは、花粉の約10万倍にも伸び、成長スピードは植物細胞の中でもトップクラスを誇るそう。短期間でそれだけの生命活動を可能にするのは、花粉に含まれる膨大な栄養素のおかげ。つまり花粉は生殖細胞そのものであり、植物の命の源になるのです。

細胞を若返らせる、神聖な花粉を味方に

ビーポーレンを食事に取り入れることは、せっせと働くミツバチからが生み出した栄養細胞のある花粉を、活性を持ったまま体内に摂取できるということだといわれています。そのため、体力の底上げや滋養強壮、成長促進やアンチエイジング、更年期障害の改善など、体や細胞を生き生きと活性化してくれることが、ビーポーレンの大きな魅力になるのです。

花粉症の季節ですが、今まで敵だと感じていた花粉をあえて味方につけることで、たくましい体へと導いてくれるかもしれません(※)。その意外性も相まって、健康意識の高い女性たちに好まれるのも頷けますよね。

※ただし非常に強い食品であるため、ナチュラルフードとはいっても、特に最初は少しずつの摂取が望ましいです。

出典

https://www.healthline.com/nutrition/bee-pollen#section12
https://www.cookinglight.com/eating-smart/nutrition-101/bee-pollen-health-benefits
https://www.healthline.com/health/bee-pollen-benefits

この記事を書いたライター

Beauty Lifestyle Writer

東京でファッション誌の編集・ライターとして活動後、渡米。LAではセレクトショップのバイヤーに。妊娠、出産を機に退職した後はフリーランスのライターとして活動再開。Newスポットの探索、本屋巡り、図書館でお籠り、ハワイへの逃避行が大好き。娘の笑顔とアイスクリームさえあればとりあえず幸せな30代女子です。

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