木目を生かしたシンプルなレイアウトで作品を展示販売

木目を生かしたシンプルなレイアウトで作品を展示販売

新緑の季節にもかかわらず、中だるみ気味で欝々とした気分に陥りやすい5月。新年度から生活環境が急激に変化して、なかなか上手に順応できなかったり、逆に数多くの「やらなければいけないこと」を抱えて四苦八苦していたりと、心身の「疲れ」は本来の「美しさ」を阻害してしまうもの。

心も体も疲れてしまった時は、目の前のタスクをひとまず保留して、何もせずに、ただ時の経過に身をゆだねるような「無」になる時間が必要です。この時間を経てこそ「やらなければいけないこと」を改めて吟味でき、健やかな心と体を取り戻す力を与えてくれるはずですから。「美しさ」へと導いてくれる「無」になる時間を、皆様はしっかりと確保されていますか?

北欧のオペラハウスを撮影。ポプラ材を使用しています

北欧のオペラハウスを撮影。ポプラ材を使用しています

青空の輝くここOC(オレンジカウンティー)でもどんよりと疲れ気味の私に、カリフォルニアの太陽のような明るさで声を掛けてくれるLA&OC女子。疲れとは無縁のように見受けられる彼女たちにとって「無」になる時間とはどのようなものなのでしょう。

ヨガや瞑想もいち早くライフスタイルに組み込んだLA&OC女子は、ファッション、アート、インテリアと、どの分野においても欲張り。空間を演出しながら上手にメディテーションへ誘うアート作品を、気軽にライフスタイルに取り入れているようです。そんな彼女たちの敏感なアンテナが感知したアイテムのひとつが「MAKELIGHTライトボックス」です。

フォトグラファーのシェリー・セニコフさんと、パートナーであるグラフィックデザイナー兼フォトグラファーのジョセフ・リチャード・ネグロさんの二人が手掛ける「MAKELIGHTライトボックス」は、光とアートが融合したユニークな作品。二人が自ら撮影したオリジナルの写真画像を使用しています。インテリア性の高いブロック型のオブジェのようですが、それだけに留まらずLEDにより画像が最多7色まで色が変化するのです。

フォトグラファーのシェリー・セニコフさん

フォトグラファーのシェリー・セニコフさん

「蝋燭の炎が揺らぐように色が変化するのは、とても幻想的でしょう?」とシェリーさん。特殊印刷を経た写真画像を退色防止用のUVラミネートで加工し、その画像イメージに相応しいLED効果とフレームとなるパイン、ポプラ、マホガニー等の木材を選定します。

「もう20年以上前からカメラを構えることに夢中になってしまって……。フォトグラフへの情熱が高じて形になったのが、このライトボックスなのよ。被写体は、写真を撮ること同様に、大好きなロードトリップを通して得た雄大な景観、LA&OCの見過ごしてしまいがちな何気ない風景や道端の小さな草花など、シェリーさんの心を動かすものばかりです。

「MAKELIGHT-ライトボックス」の写真画像が、七色の光で移り変わるサイクルをぼんやりと眺めていると、時間がゆっくりと流れていくように感じられるから不思議です。シェリーさんの制作する手頃で小さなアート作品が我が家の日常的な空間を、非日常的な空間へと誘うかのよう。アート作品がインテリアとしての空間の美しさを演出してくれるばかりではなく、その空間に身を置くことで、良質な時間を過ごすことができるからなのでしょう。

「やや薄暗い場所で眺めるのがお薦め。寝室やバスルーム、トイレとか……。“瞑想に最適”と仰るお客様が多いの」と話すシェリーさんにとって、そのお客様の声が作品への最高の賛辞のようです。

手持ちの写真からオーダーメードライトボックスを

手持ちの写真からオーダーメードライトボックスを

「MAKELIGHT-ライトボックス」は、一枚の写真画像につき一作品のみ制作されますが、すでに制作され販売済みの画像をリクエストすることもできます。さらに、シェリーさんとジョセフさんが撮影したオリジナルの画像ではなくても、サイズさえ合えば、手持ちの写真画像を使って、オーダーメードにてライトボックスを制作することも可能だそうです。例えば、誕生日や結婚式などの大切な記念日に思い出の写真を使って制作すれば、プレゼントにも重宝しそう。

LAより1時間弱離れたジョシュアツリーナショナルパークにて撮影。ハンドプレスウッド材を使用しています

LAより1時間弱離れたジョシュアツリーナショナルパークにて撮影。ハンドプレスウッド材を使用しています

「移り変わる画像を、ただゆっくりと眺めて貰えたらうれしいわ」と、気負いない自然体の笑顔で話すシェリーさん。写真を撮り続けること、旅に出ること、作品を作ることなど、シェリーさんの愛すべきライフスタイルを維持するためには、数多くのタスクをこなさなければならないのは容易に想像できます。しかし、その爽やかな笑顔には、やりたいことが明確である清々しさを感じずにはいられません。「MAKELIGHT-ライトボックス」の画像と光に一貫して流れる「静かな意思」が感じられるのは、そのためかもしれません。きっとシェリーさんは、上手に「無」になる時間をライフスタイルに取り入れて、常に心をクリアにしているのでしょう。

混沌とした頭の中を理路整然と整理するために、ほんのわずかな時間でも「MAKELIGHT-ライトボックス」の流れる光に身を委ねてみたくなります。取りあえず目の前にある「やらなければならないこと」を脇に置いて、軽く休止符を打つのはいかがでしょうか。その先には、タスクに振りまわされることのない健やかな心と身体、本来の私達の「美しさ」を見出せるはずです。そう、我が家のリビングルームのモップ掛けなんて、数日放棄しても何ら問題はないのですから。まずはタスクを減らしてひと休み、ひと休み。

参考

MAKELIGHT
http://www.makelight.net/index.php

この記事を書いたライター

Writer

楽しむことに貪欲なLA・OC(オレンジカウンティー)女性に感化され、「HAPPYであることこそ、“美”の源」がモットーとなった渡米8年目、一児の母です。彼女たちを幸せにしている「衣・食・住」とは何か、日々模索中。OCから私たちの生活に取り入れたい彼女達のTipsをお届けします。

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